【釜石発】子どもたちが主役!「かまっこまつり」大盛況 手作りのお店で交流楽しむ
会話を楽しみながら手作り品をPRする子どもたち
釜石市の子どもたちが主役となってつくる「かまっこまつり」が9日、同市大町の市民ホールTETTOで開かれた。約30人がチームを組み、多彩なお店や遊びコーナーを開設。「やってみたい」という思いをかなえながら、来場者との交流も楽しんだ。
小学生らが中心となって企画し、中高生がサポート。まつり限定通貨「かまっコイン」で客とやりとりする。ヘアゴムや写真立てなど雑貨販売、射的やくじ引きといった遊びのコーナーなど手作りの9店が並び、約370人が来場。スライムづくりが人気で順番待ちの列ができたり、用意した手作り品が1時間足らずで完売してしまう店もあり、にぎわった。
まつり限定の仮想通貨「かまっコイン」でやりとり
人気のスライムづくり。店番の子どもがサポート
輪ゴムが飛んだ先に視線が集中。盛り上がった射的コーナー
手づくりのキャンドルや香水を販売した小学6年の鈴木楓さん(12)は「楽しい。『きれい』『いいにおい』とか、お客さんの反応がうれしい」と笑顔を見せた。3回目の参加で、今回は同じ学校の友達ら6人で準備。売り物として並べるまでに何度も失敗したり、意見を言い合ったり、いろんなことがあったようだが、「充実感がすごい。思いが同じ友達と出会えたし、人との付き合いもうまくなった」と満足げに話した。
「やりたいこと」をかなえ、笑顔でピースサイン
多くの人でにぎわった「かまっこまつり」
まつりは釜石まちづくり株式会社が主催。東日本大震災後、放課後子ども教室を運営する市民団体が子どもたちの主体性を育むきっかけづくり、地域コミュニティーづくりとして2013年に始めた。その後、同社が引き続ぎ今回で11回目となった。
「いらっしゃいませー」「限定ですよ」などと元気な呼び込みが飛び交うのも、まつりならでは。同まつり担当で1回目の開催から見守る山口未来さん(39)は、やりたいことを実現させようと挑戦する子どもたちの成長を喜ぶ。継続には、大人の力も必要だと感じていて、「大人の皆さん、一緒に子どもたちを応援しましょう」と、サポーターを求める。
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