母校の後輩にエール! 釜石高同窓会宮城支部 空手防具を寄贈 16年連続のインターハイ出場に力


2024/06/13
釜石新聞NewS #地域

支援の防具を空手道部の男女部長に手渡す釜石高同窓会宮城支部の大久保賢蔵支部長(左から2人目)と佐々木達也事務局長(左)

支援の防具を空手道部の男女部長に手渡す釜石高同窓会宮城支部の大久保賢蔵支部長(左から2人目)と佐々木達也事務局長(左)

 
 釜石高同窓会宮城支部(大久保賢蔵支部長、会員約300人)は4日、母校の空手道部(男10人、女12人)に組手試合で使う防具を寄贈した。2018年に開始した部活支援の一環。同部は1、2の両日に行われた県高総体団体組手で男女ともに優勝。16年連続のインターハイ出場を決めている。先輩方の応援の気持ちを受け取り、全国の舞台での活躍を誓う。
 
 贈呈式は釜石高(青木裕信校長、全日制387人、定時制16人)の校長室で行われた。同支部の大久保支部長(74、1968年卒)、佐々木達也事務局長(57、1985年卒)が同校を訪れ、空手道部男子の倉澤威琉部長(3年)、同女子の石村海鈴部長(同)に防具を手渡した。寄贈したのは足の甲と脛(すね)に装着するもので、サイズ違いの計12セット(10万円相当)。
 
 倉澤部長は「今まで使っていたのはつま先がないタイプ。新しい防具でけがも少なくなると思う」と喜び、「先輩方の応援は自分たちの力になる。常に応援されるチームでいられるよう、伝統ある部活をつなげていきたい」と意気込んだ。石村部長は「自分たちの部に支援をいただき、本当にうれしい。これを使って早く試合がしたい」と胸を躍らせ、「インターハイに向け、全員で練習を頑張る」と誓った。
 
校長室で行われた贈呈式。県大会で何度も手にしてきた優勝旗のペナントには釜石高の名前が…

校長室で行われた贈呈式。県大会で何度も手にしてきた優勝旗のペナントには釜石高の名前が…

 
防具寄贈に感謝する青木裕信校長(左)、空手道部男子の倉澤威琉部長(右から2人目)、同女子の石村海鈴部長(右)

防具寄贈に感謝する青木裕信校長(左)、空手道部男子の倉澤威琉部長(右から2人目)、同女子の石村海鈴部長(右)

 
 同支部は同校伝統の“文武両道”を貫く後輩たちを応援したいと、2018年から部活支援を開始。年1回の支部総会で集めた会員の募金(毎年5万円)を母校に寄付してきた。新型コロナウイルス禍でしばらく総会をできずにいたが、今年1月、5年ぶりに開催。支援活動の復活について協議したところ、「今、必要な物を形で」との声が上がり、部から要望を聞いての現物寄贈に切り替えた。その第一弾が長年、全国大会連続出場を果たしている空手道部。
 
大久保支部長、佐々木事務局長は空手道部の部員らとも対面

大久保支部長、佐々木事務局長は空手道部の部員らとも対面

 
釜石高の先輩方からの支援を喜ぶ部員ら

釜石高の先輩方からの支援を喜ぶ部員ら

 
 贈呈式後、大久保支部長らは県大会を終えたばかりの部員らと顔を合わせ、インターハイ出場決定を祝福。「全国大会出場を何年も成し遂げているのは実に素晴らしい。ぜひ、この調子で頑張って」とエールを送った。仙台市を中心に宮城県には多くの釜高同窓生がいて、さまざまな分野で活躍中。「集まると、母校のために何かしたいという話になる。少しでもお役に立てて良かった」と大久保支部長。
 
 佐々木事務局長は「野球の甲子園出場時には各方面から支援が集まるが、他にも活躍している部活はある。今後も各部が必要とする支援を続け、頑張っている生徒たちをできる限り後押ししていきたい」と意を強くした。
 
 同校空手道部は今年の県高総体で団体組手の男女優勝のほか、個人形、個人組手で男女合わせて5人が上位入賞を果たし、インターハイ出場を決めた。インターハイ空手道競技は8月1~4日まで長崎県佐世保市で行われる。
 
部は贈られた防具を手にする姿を写真に収め、宮城支部に送った(写真提供:空手道部)

部は贈られた防具を手にする姿を写真に収め、宮城支部に送った(写真提供:空手道部)

 
部員らは支援に力をもらい、8月のインターハイに向け、さらなるレベルアップを目指す 

部員らは支援に力をもらい、8月のインターハイに向け、さらなるレベルアップを目指す 

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