大漁旗デザイン“フラッグ”で釜石を全力応援!「ちあ釜」発足 レッツ!カラーガード
釜石応援チアチーム「ちあ釜」の発足を報告した披露会=10日、うのすまい・トモス
釜石で頑張る人、食文化、スポーツなどをフラッグパフォーマンスで応援するチーム「ちあ釜」が発足した。立ち上げたのは、ラグビーの日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)オフィシャルサポーターを務めるモデル、フリーアナウンサーの葛巻舞香さん(花巻市)。釜石ラグビーの応援の象徴、大漁旗(富来旗=フライキ)をデザインしたフラッグを新たに8本製作。今後、釜石市民を中心にメンバーを募り、SWの試合や各種イベントでの応援活動を目指す。
10日、釜石市鵜住居町のうのすまい・トモスで、完成したフラッグとパフォーマンスの初披露会が開かれた。フラッグのデザインは、「KAMAISHI大漁旗Tシャツ」をアレンジしたもの。Tシャツ制作を主導した同市東前町出身、釜石応援ふるさと大使の藤原綾子さん(ユミカツラインターナショナルアクセサリーデザイナー)の計らいで、デザインの使用許可が得られた。「釜石のいろいろなものを応援していく」という趣旨から胸元の「RUGBY(ラグビー)」の文字をはずし、制作者らの好意でデザインも若干修正された。
この日は新フラッグを使って、葛巻さんとチームをサポートする本県カラーガードチーム、arbre(アルブル、出戸亨子代表)のメンバー5人が演技した。出戸代表がKing Gnuの曲「飛行艇」に合わせ、振り付けしたパフォーマンスを披露。釜石高の防災・震災伝承グループ「夢団~未来へつなげるONE TEAM~」のメンバーら約20人が、バックで同団オリジナルのミニ大漁旗を振ってコラボした。小旗は防災啓発を目的に作られ、表面には大漁旗をモチーフにした高校生によるデザインが施されている
大漁旗デザインのフラッグを使ったパフォーマンスを初披露
「ちあ釜」を立ち上げた葛巻舞香さん(左)。フラッグは空中で回転させたりでき、女性でも負担のない重さ
写真左:釜石高「夢団」が作成した小旗。裏面(下)には団の活動やメンバーの願いが記されている。写真右:この日は語り部メンバーが震災や防災について話した
披露会には、同じ日に釜石鵜住居復興スタジアムで行われた釜石SW対九州電力キューデンヴォルテクス戦の観戦客を含む約50人が集まった。試合ボランティアで足を運んだ千葉県の櫻井智子さん(53)は「すてきですね。ぜひ、スタジアムでやってほしい。SWの力にもなりそう」と感激。若い世代が応援に加わることを熱望し、「これからが楽しみ」と期待した。エアロビックダンスにも親しむ夢団の森美惠さん(1年)は「初めて見たが、旗を放り投げるところとか躍動感がすごい。やってみたい」と興味をそそられた様子。
カラフルなフラッグが演技を引き立てる。見栄え抜群のパフォーマンス!
観客からは「かっこいいー」「すてき!」などの声が上がった
2022年からSWのオフィシャルサポーターを務める葛巻さんは釜石と関わる機会が増える中で、ラグビーだけでないさまざまな魅力を実感。スタジアムではためく大漁旗を誰でも扱えるものにアレンジし、各種応援の場で生かせないかと考えた。たどり着いたのが「カラーガード」。マーチングバンドの中で旗などの手具を用いて演技し、視覚的効果を狙うもので、バスケットボールの岩手ビッグブルズのハーフタイムショーなどで実績のある本県唯一の活動チーム・アルブルに協力を依頼した。
昨年10月に同市大町の市民ホールTETTOで初の体験会を開催。手応えを感じ、チーム発足に向けて準備を進めてきた。「振り付けによっては年代問わず誰でも楽しめる。体を動かしたいという人も歓迎。地域密着型でいきたい」と葛巻さん。今後は、アルブルの出戸代表によるカラーガードレッスンを釜石市内で月1~2回実施予定。技術を身に付け、うのすまい・トモスでのイベントやスタジアムでの披露を目指す。活動メンバーのほか、応援スポンサーも募り、継続的な活動につなげたい考え。
来場者の感想に笑顔を広げる葛巻舞香さん(左)。「みんなで釜石を盛り上げよう!」と参加を呼び掛ける
釜石新聞NewS
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