潮風あふれるコース新設!釜石健康マラソン大会 市民ランナー、海沿いを爽やかに駆け抜ける


2023/10/11
釜石新聞NewS #医療・健康

完走を目指して勢いよくスタートを切る子どもたち

完走を目指して勢いよくスタートを切る子どもたち

  
 第49回釜石健康マラソン大会(釜石市体育協会、市陸上競技協会、市主催)は7日、鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムと周辺コースで行われた。今回、近くにある海に親しんでもらおうと新ルートを設定。既存と新設合わせて6種目に県内外の1歳から75歳までのランナー約300人が参加し、潮風を感じながら爽やかな汗を流した。
   
 甲子町の市球技場から会場を移して3回目の開催。場所やコースは違っても、年齢を問わず初心者でも楽しめる大会の特徴は変わらない。一方で、参加者から距離やコース設定に関する要望もあり、すぐそばの根浜海岸に向かう「5キロの部」を用意。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行したこともあってか、エントリーは昨年より100人ほど多くなった。
   
 開会式で野田武則市長は「市民総参加の生涯スポーツ大会として回を重ねる。自然に恵まれた地域で一緒に健康に活動していこう」とあいさつ。市陸協の菊池信男会長が「釜石と言えば海。潮風あふれるコースを楽しんで」と激励し、競技がスタートした。
   
小学校高学年から一般までが一緒にスタート

小学校高学年から一般までが一緒にスタート

   
海沿いを走る新設の5キロの部。坂道は少しきつい?

海沿いを走る新設の5キロの部。坂道は少しきつい?

   
 新設の5キロの部はスタジアムを1周し、根浜海岸のレストハウス付近を折り返すコース。小学校高学年から社会人、高齢ランナーら50人が挑んだ。ルートには短いながら坂道があり、息が上がったり足取りがゆっくりとなる人も。沿道から届く「ハイ、前に」などの声援に笑顔や手を振って応えながら走り抜けた。
  
 「ゴーレン(ベトナム語で「頑張って」の意)」との応援に元気をもらったのはゴーチュン・トゥエンさん(33)。「走るのが楽しかった。海のそばも気持ちよかった」と満喫した。仕事の関係で釜石に来て半年ほど。「田舎でのんびりしていて、いい感じ。楽しめることを見つけたい」と前向きだった。
  
沿道の声援に応え笑顔を見せるランナー

沿道の声援に応え笑顔を見せるランナー

  
1キロの部では小学生低学年が元気に走り出す

1キロの部では小学生低学年が元気に走り出す

  
 小学生はバスケットボール、サッカー、ラグビーなどスポーツクラブ単位での出場が多かった。釜石野球団Jrの小山幸亜さん(双葉小6年)は初参加で3キロを完走。海岸ルートの坂道がやはりきつかったというが、「3キロ走るのも初めてだったけど、走りきれた。うれしい」と晴れやかに笑った。
  
スタジアムの山際にある坂道を駆け上がる子どもたち

スタジアムの山際にある坂道を駆け上がる子どもたち

  
「いいぞ、がんばれー」。ランナーは沿道からの応援を力にした

「いいぞ、がんばれー」。ランナーは沿道からの応援を力にした

  
ゴールテープを切ってホッと一息。「やりきった」

ゴールテープを切ってホッと一息。「やりきった」

  
 芝が広がるメイングラウンド内では約200メートルの特設コースで幼児の部が行われた。父母らに手を引かれた子どもたちが元気にかけっこ。コースを外れたり、泣き出して抱っこや肩車をしてもらったりと自由な姿に観客は頬を緩めた。
  
 最年少出場者の菊池朔羽ちゃんはほぼ自力で歩を進め笑顔のゴール。父翔太さん(31)が後を追いかけ、母絵里さん(36)が前方で撮影しながら誘導する形が功を奏した。「もう一回」と楽しそうな様子に2人はにっこり。「小さい子が参加できる大会はこれだけ。動くのが好きなのでいろんなことを体験させたい」と見守った。
  
親子で走る光景がほほ笑ましい幼児の部

親子で走る光景がほほ笑ましい幼児の部

  
子どもも大人も一緒に楽しむ健康マラソン大会

子どもも大人も一緒に楽しむ健康マラソン大会

  
 大会は来年50回という節目を迎える。主催関係者らは「健康づくりや仲間づくりのきっかけに」と継続に願いを込める。

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