岩手のおいしい野菜、肉を食べて元気に 食の楽しみPR 上中島こども園に県食育キャラバン
「県食育普及啓発キャラバン」上中島こども園に来園=8月29日
釜石市の市立上中島こども園(楢山知美園長、園児50人)に8月29日、岩手県の食育普及啓発キャラバンが来園。園児らは紙芝居やクイズ、ダンスを通して、食べることの大切さ、食品ロス削減について学んだ。キャラバン隊の訪問は県内4カ所目。
県職員や本県の農畜産物を全国にPRしているJA全農いわての「いわて純情むすめ」など8人が訪問。楽しく学べる教材で園児らに食育を行った。純情むすめの髙橋美有さん(24)、村中咲心さん(19)は本県のおいしい食べ物の紙芝居を披露。豊かな自然と畜産農家の愛情で育てられる「いわて牛」と「いわて純情豚」を紹介し、「おいしいお肉はパワーの源。しっかり食べて毎日を元気に過ごそうね」と呼び掛けた。
紙芝居を上演する「いわて純情むすめ」の髙橋美有さん(左)と村中咲心さん
園児らは岩手のおいしいお肉についてお勉強
野菜の名前を当てるクイズは大盛り上がり!にぎやかな声が響いた
野菜の絵を見せて名前を当てるクイズも実施。絵を見せると園児らはすぐに「ダイコン!」「タマネギ!」「キュウリ!」などと声を上げ、正解すると大喜び。純情むすめの2人は「お腹の調子を良くしてくれる」「血をサラサラにしてくれる」など、それぞれの野菜が体にもたらす効果も教えた。
近年、問題になっている「食品ロス」を知ってもらおうと、消費者庁が作成した絵本「たべものかいじゅうあらわる!?」も読み聞かせた。採りすぎた野菜や果物、作りすぎた料理、食べ残しの山…。まだ食べられるものを捨ててしまうことにならないよう、日ごろから食べ物を大切にすることを教えた。最後は県3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進キャラクター「エコロル」ちゃんが登場。みんなで食育ダンスを踊って楽しんだ。
食べ物にちなんだ振り付けで踊る食育ダンス。エコロルちゃんと一緒に!
振りをまねて食育ダンスを楽しむ園児
小笠原悠天君(5)は「食べ物のクイズが面白かった。好きな野菜はキュウリ。朝ごはんは毎日食べる。これからもいっぱい食べる」と話した。純情むすめの髙橋さんは「子どもたちのリアクションがすごくいい。食べ物を大事にするとともに食べること自体を楽しんでくれたら」。前日まで必死にダンスを練習していたと笑う村中さんは「子どもたちが笑顔で応えてくれてうれしかった。ピーマンやニンジンは子どもが嫌いなイメージがあったが、好きな野菜に挙げる子もいて驚いた」。2人は「岩手のおいしいものをいっぱい食べてすくすくと育ってほしい」と願った。
キャラバン隊から園児らに記念品の贈呈。園児からは感謝の気持ちを込めた手作りペンダントが贈られた(右下)
最後はクラスごとに記念撮影。思い出の一枚
県内の幼児施設を訪問する同キャラバンは新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続いたが、昨年度から再開。今年度は上中島こども園を含め5カ所を訪問する予定。
釜石新聞NewS
復興釜石新聞を前身とするWeb版釜石新聞です。専属記者2名が地域の出来事や暮らしに関する様々なNEWSをお届けします。取材に関する情報提供など: 担当直通電話 090-5233-1373/FAX 0193-27-8331/問い合わせフォーム