釜石SW 今季目標「2部3位以内」 新加入17選手迎え、新シーズン始動
記者会見を行った釜石SW首脳陣(前列)と新規加入選手(後列)
ジャパンラグビーリーグワン2部の釜石シーウェイブス(SW)RFCは1日、釜石市大町の釜石PITで新シーズン始動の記者会見を開き、今季の目標や体制、新加入選手を発表した。チームは昨季同様、1部昇格につながる「2部3位以内」を目標に掲げる。12月中旬に開幕予定の2年目のリーグに向け、目標達成のための準備を重ねる。
桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)、坂下功正総監督、須田康夫ヘッドコーチ(HC)、小野航大主将と首脳陣は変わらず、新たに17選手が加入した。活動休止となった3部の宗像サニックスブルースからFWを中心に5人、1部、2部チームから3人、海外チームから3人など。坂下総監督は昨季の戦いを踏まえ、「スクラムとラインアウトの安定性、FWの良しあしで状況がかなり変わる。セットプレーでしっかりボールを出せる選手、バックスは最後に得点(トライ)を取れる選手を迎えた」と補強ポイントを示した。
あいさつする新加入のLO西井利宏選手。宗像サニックスブルースから移籍
7年ぶりに釜石SW復帰。アシスタントコーチを兼任するWTB片岡将選手(右)。日野レッドドルフィンズから移籍
須田HCはディフェンスでの失点が多かった昨季の反省から、「80分間いい状態で戦い抜くためのフィジカルの強化、個々のディフェンス力向上、攻撃時間の増加を念頭に、さらに成長できるよう取り組みたい」と話した。
釜石SWは昨季、6チーム中5位(1勝9敗)。1部との入れ替え戦に臨める3位以内という目標は達成できなかった。小野主将は「昨シーズン以上にレベルの高いリーグになると思う。新加入選手は経験豊富な選手も多い。チーム力を高め、いい結果を残したい」と意気込んだ。チームスローガンは釜石ラグビー復活を誓う「REVIVE(リバイブ)2」。
今季の目標などを発表した釜石SW記者会見
リーグワン2年目への意気込みを述べる小野航大主将(前列右)
昨季、1試合1千人弱にとどまったホストゲームへの集客について桜庭GMは「事業性でも黒字の分岐点となる2千~3千人を目標に取り組む。チケット販売もネットだけでなく、身近に買える手売り環境も整えたい」と話した。
チームは8月1日から全体練習を開始。高い強度のトレーニング、格上チームとの試合経験を重ねながらリーグ開幕に備える。プレシーズンマッチは今月3日の秋田ノーザンブレッツ戦を皮切りに計5試合の決定が発表された。釜石鵜住居復興スタジアムでは11日に静岡ブルーレヴズ戦、25日に船岡自衛隊ワイルドボアーズ戦、10月9日に東芝ブレイブルーパス東京戦が組まれている。
釜石新聞NewS
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