100円握ってお宝探し! 街中にぎわいづくりへ「かまいし百円市」初開催
初開催の「かまいし百円市」。バラエティーに富んだ品が並んだ
何でも100円で買えるフリーマーケット「かまいし百円市」が6日、釜石市大町の市民ホールTETTO屋根のある広場で初開催された。中心市街地のにぎわいづくりや、不要になった生活用品などを販売することで地域内リユース(再利用)を促進させようと、釜石まちづくり株式会社が企画。今後、出店者や設定価格を変えながら定期開催していきたい考えだ。
大人も子どもも掘り出し物探しを楽しんだ
今回はプレ開催。出店者はクチコミで募り、8つのブースが並んだ。「いつか使うかも」とタンスに眠ったままの衣類、まだ使える子ども服やおもちゃ、釜石の夏祭り「よいさ」に合わせて作ったTシャツや手ぬぐいの在庫品、文房具、台所用品、趣味関連商品、手作り品などバラエティーに富んだ品ぞろえ。見て回るだけでも楽しいが、掘り出し物を格安で手に入れようと人だかりができる盛況ぶりとなった。
人気ブランドの洋服や乗り物系フィギュア、ラグビーボールなどを袋いっぱいに買い込んでいた小学生のきょうだいは「ものが多くて楽しい。お小遣いで買えるのがうれしい」と満足げ。50代の母親は「宝探しみたいで楽しい。手にとって見れるのもいいし、パック詰めされたものがあってお得感も。工夫して続けてもらえたら」と期待した。
新鮮野菜は大人気で、あっという間に完売
対面販売は出店者にとってもメリットがある。鵜住居町の40代男性は、家族が育てたネギやカボチャ、インゲン、シイタケを販売。合わせて120袋用意したが、30分足らずで完売となった。人の多さに驚いた様子で、「需要があることを知れたし、地元産野菜の良さを紹介できる機会になった」と喜んだ。
新型コロナウイルス禍で人が集まるイベントなどの開催を控える傾向が続くが、同社では「まちの動き」を止めないような取り組みを模索。感染防止策を講じた屋外空間で人やものとの出会いを楽しむことができるよう工夫し、福祉団体などのバザーなどをイメージして準備を進めた。
屋外の開放的な空間で行われたフリマ。にぎわい創出へ期待大
同社の下村達志事業部長は、100円を手に品定めを楽しむ来場者の様子に「反応は上々」と手応え。「五百円市」「千円市」など均一料金での定期開催を視野に入れる。次回は秋頃の予定。その後は年5~6回の実施を目標にしている。
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