中学生パワーで地域を元気に! 釜石東3年有志 朝市で販売活動&ソーラン


2022/07/28
釜石新聞NewS #地域 #文化・教育

販売活動をした朝市でソーランを披露する釜石東中の3年生=鵜住居町

販売活動をした朝市でソーランを披露する釜石東中の3年生=鵜住居町

 
 釜石東中(佃拓生校長、生徒98人)の3年生35人は24日、学校近くの三陸鉄道鵜住居駅前で行われた「うのすまい・トモス朝市」に参加。海産物の販売や“東中ソーラン”の披露で、地域に活気をもたらした。総合的な学習の一環で本年度初の試み。積極的に取り組む生徒らの姿に来場者も笑顔を広げ、心温まる交流を繰り広げた。
 
 販売活動を行ったのは、NPOおはこざき市民会議(佐藤啓太理事長、箱崎町)のブース。生徒自らが芯抜き、袋詰めした塩蔵ワカメやホタテ焼き、ホヤの串焼きなどを販売した。この日に向け生徒らは、オリジナルの商品ラベル、販促ポップ、購入者へのメッセージカードとワカメ料理レシピを作成。販売開始前はテント設営から携わり、開店準備を整えた。
 
生徒らは手書きのワカメ料理レシピ、メッセージカードなどを作成した

生徒らは手書きのワカメ料理レシピ、メッセージカードなどを作成した

 
ホタテやホヤの炭火焼き担当は暑さと戦いながら懸命に準備

ホタテやホヤの炭火焼き担当は暑さと戦いながら懸命に準備

 
テントには自分たちで作った販促ポップを掲示

テントには自分たちで作った販促ポップを掲示

 
 午前9時、いよいよ販売開始。客の呼び込み、会計、炭火焼きなど作業を分担して取り組んだ。生徒の一部は、同時開催された「かまいし軽トラ市」のピーマン詰め放題コーナーをお手伝い。それぞれの役割をしっかり果たした。
 
「お買い上げありがとうございます!」

「お買い上げありがとうございます!」

 
会場内に出向いて、お客様にワカメ販売をPR!

会場内に出向いて、お客様にワカメ販売をPR!

 
生徒たちの呼びかけに多くの人たちが立ち寄った

生徒たちの呼びかけに多くの人たちが立ち寄った

 
 会場内では東中ソーランも披露。背中に「東魂」と書かれたそろいのはんてんを身にまとい、息の合ったパフォーマンスで来場者を楽しませた。会場を訪れた鵜住居町の70代女性は地域を盛り上げようと奮闘する生徒らの姿に「頼もしいねぇ~。ソーランも初めて見たがとても上手。子どもたちが頑張っているのを見るとこちらも元気になります」と顔をほころばせた。
 

 

 

 
 今回の取り組みは、地域貢献活動を考える中で生徒からアイデアを募って実現。昨年度、漁業体験学習で世話になった同NPOへの恩返しも兼ねて、販売活動を行うことになった。仕事に大切な心構えを学ぶとともに、地場産品への愛着、地域の一員としての自覚を高める狙いがある。
 
 佐々木里夏さんは「祖母からワカメ料理を教えてもらい、みんなでレシピにまとめた。お客さんを呼び込むのは難しかったが、買ってもらった時のうれしさは格別。(自分たちで生産した物を販売するのは)やりがいのある仕事だと思った」と実感を込めた。黒澤強優君は「コロナ禍でイベントが少なくなっていた。こういう場は地域のにぎわいにつながる。地元の産業を学ぶ機会にもなり、普段はできない販売体験も楽しかった」と声を弾ませた。
 
 2時間の朝市で生徒らが売り上げたワカメは59袋。最初に用意した分が1時間ほどで完売し、急きょ商品を補充するほどの盛況ぶりだった。

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