今春開設、釜石の市民農園「甲子わくわく農園」命名者を表彰


2022/03/23
釜石新聞NewS #地域

表彰を受け笑顔を見せる菅原梨花さん(右から2人目)

表彰を受け笑顔を見せる菅原梨花さん(右から2人目)

 

 釜石市が今春の開園を予定し甲子町の道の駅釜石仙人峠近くで整備中の市民農園の名称は「甲子わくわく農園」に決まった。考案した甲子小4年の菅原梨花さんに15日、野田武則市長から表彰状と記念品が贈られた。「元気があふれた、楽しいことがたくさんできる場所になってほしい」という意味が込められているという。

 

 市民農園は、▽自然や農業に触れる機会の創出▽定年就農などの担い手対策▽心身の健康維持・増進▽景観維持▽遊休農地の解消-などを目的に設置。名称について、甲子小4年生46人にアイデアを募集した。

 

 市農政推進協議会(佐々木かよ会長)の委員ら十数名で審査。佐々木会長は「栽培、収穫、調理して味わう楽しさ、たくさんのワクワクを想像した。親しみやすく、すてきな名前だ」と評価した。

 

名前に込めた思いや農園への期待を話す菅原さん

名前に込めた思いや農園への期待を話す菅原さん

 

 表彰式は市役所で行われ、野田市長が賞状、佐々木会長は花をかたどった写真立てなどを菅原さんに手渡した。菅原さんは「考えた名前を表彰してくれてありがとうございます。みんなに親しまれて、農園が有名になればうれしい。好きな花や野菜をたくさん育ててほしい」とはにかんだ。

 

 市民農園のほか、国際姉妹都市フランスのディーニュ・レ・バン市で栽培が盛んなラベンダーの鑑賞を楽しめる観光農園の設置も予定する。野田市長は東日本大震災からの「心」の復興、新型コロナウイルスの流行で外出機会が減った市民の癒やしにつながることを期待。菅原さんに「甲子の一員として農園を盛り上げてほしい」と話し掛けた。

 

 2つの農園は道の駅そばを流れる甲子川を挟んだ向かい側、釜石自動車道沿いの面積1746平方メートルの土地を活用し整備。市民農園は全55区画(1区画9平方メートル)で、4月1日号の市広報誌や市ホームページで周知、利用希望者の公募を始める。開園は10日を予定する。観光農園は今夏に一部を開園し、3年後のフルオープンを目指す。

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