釜石ロータリークラブ70周年 住みよいまちへ「奉仕の心」新たに
釜石ロータリークラブ(須藤寛人会長、会員19人)は2月22日、釜石市大町の釜石ベイシティホテルで創立70周年記念式典を開いた。会員、来賓ら26人が出席。社会奉仕などで貢献した市民3人を表彰したほか、子ども支援の一環で関係施設に物品購入資金を贈った。
須藤会長は同クラブ発足の経緯をあらためて説明し、「目立たない活動かもしれないが、会員それぞれが職業奉仕などを通じ地域に貢献してこられた。これからも活動を継続すべく精進していきたい」とあいさつ。来賓の野田武則市長は、長年にわたる市内の各種団体への支援、震災復興支援にあらためて感謝の気持ちを伝えた。
釜石ロータリークラブ創立70周年記念式典
社会奉仕部門で2人を表彰。松原町の柴田渥さん(75)は東日本大震災後、住民のつながりを維持するため町内会が開催してきた「まつばら会(昼食会)」で、運営の中心的役割を担った。甲子町の元小学校教員、菊池義一さん(89)は、不登校の児童・生徒、親の相談に乗り、釜石地区父母会代表として30年間尽力。社会の理解が不十分で苦しい思いをしていた親子らを献身的に支えた。
震災後の10年間、「まつばら会」の運営に尽力。表彰を受ける柴田渥さん(右)
長年にわたる不登校児への支援活動で表彰を受ける菊池義一さん
国際奉仕部門では20年以上にわたり、釜石在住外国人に日本語を教えてきた岡本真由美さんを表彰した(式典欠席)。
継続事業として、市立図書館(小佐野町)と児童の発達支援を行う市すくすく親子教室(上中島町)に資金を贈呈。同館は釜石ロータリー文庫の児童書、同教室は知育玩具の購入に充てる。式典では年間無欠席会員の表彰も行った。
釜石ロータリークラブの70周年を祝う会員ら
同クラブは1952(昭和27)年2月12日、会員21人で発足。同年6月、認証伝達式が行われ、国際ロータリー第2520地区(岩手、宮城)で3番目、本県では2番目のクラブ創立となった。釜石東ロータリークラブ創立時のスポンサークラブでもある。
釜石新聞NewS
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