正月飾り「もち花」づくりで交流 上中島こども園と地域住民
「もち花」づくりに取り組む上中島こども園の園児たち
釜石市上中島町の上中島こども園(楢山知美園長、園児66人)で12日、新年の縁起物「もち花」づくりが行われた。近くにある復興住宅で暮らす高齢者を招き、作り方を教わりながら触れ合いを楽しんだ。
例年、同園では小正月行事として「みずき団子づくり」を行ってきたが、最近はミズキの木を手に入れるのが難しくなっているといい、代替行事として企画した。もち花とは、団子やもちを小さく丸めて木の枝(ヤナギやヒノキなど)にくくりつけた飾り物。年頭に豊作や幸福を祈願して小正月に神棚に飾る。その土地の風習によって羽、小判、おたふく、玩具といったように飾り付けがさまざま。一般的には赤や白、黄色といった彩りのあるもちをつけて「花」に見立てる。
同園ホールに年長児と高齢者ら約30人が集まった。米粉に赤や緑、黄色の食紅で色付けしたカラフルな団子作りから開始。子どもたちは住民らに教わりながら楽しそうに団子を丸めた。
地域住民に教わりながら団子づくりに取り組んだ(上中島こども園提供)
水を入れすぎて失敗。それでも子どもたちは楽しそう(上中島こども園提供)
ゆで上がった団子の飾り付けは年長児だけで取り組んだ。団子を一つずつ枝につけていき、さらに折り紙で作った魚、だるまなどの飾りをくくり付け完成。手に団子がついて大変そうでも、いくつもの花が咲いた様子に「きれいだね」と、うれしそうに声をそろえていた。
「おいしそう」と団子を見つめる子も。思い思いに飾り付けを楽しんだ
斎藤蒼空(そら)君は「丸めるのが楽しかった」とにっこり。この春、小学生になる柏舘幸咲(みさき)ちゃんに頑張りたいことを聞いてみると、「ともだちとたくさん勉強する」とはにかんだ。
釜石新聞NewS
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