根浜の海辺をポニーで散歩!あおぞらパーク初の試みで子どもたち笑顔


2021/12/04
釜石新聞NewS #地域 #観光

ポニーに乗って海辺を散歩=根浜あおぞらパーク

ポニーに乗って海辺を散歩=根浜あおぞらパーク

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でストレスを抱えがちな子どもたちに安全安心な遊び場を提供する「根浜あおぞらパーク」(同実行委主催)は11月21日、釜石市鵜住居町の根浜海岸でポニーとの触れ合い体験を行った。海水浴場のオフシーズンを利用し、初めて開催。ポニーの背にまたがり、普段とは違う目線で海の景色を楽しんだ。

 

 橋野町でホースセラピー事業などを手掛ける一般社団法人三陸駒舎理事の黍原豊さん(44)が協力。飼育する馬3頭のうち、雌のポニー笑馬(えま)ちゃん(8)が子どもたちを迎えた。参加者は代わる代わる乗馬し、砂浜を往復。天気に恵まれたこの日は目にも鮮やかな美しい海辺風景が広がり、心地よい揺れに身をまかせながら散歩を楽しんだ。

 

乗せてもらう前に「よろしくね~」とごあいさつ。馬のぬくもりは心の安らぎも生む

乗せてもらう前に「よろしくね~」とごあいさつ。馬のぬくもりは心の安らぎも生む

 

馬との触れ合いは子どもの成長に大きな効果が。海での乗馬で特別な思い出も作った

馬との触れ合いは子どもの成長に大きな効果が。海での乗馬で特別な思い出も作った

 

 甲子町の萬大樹君(4)は「(馬上から見る)景色がきれい。楽しかった。お馬さん大好き」と目を輝かせた。母如子(ゆきこ)さん(34)は、四つんばいになり馬のまねをする大樹君の姿にほほ笑み、「自然や動物との触れ合いの場はありがたい」と喜んだ。

 

 海岸での乗馬体験企画は黍原さん自身も初めて。「波の音を聞きながら(馬と一体となって)揺れる感覚は、すごく気持ちいいのでは。根浜の風景にもなじむ」と話し、海辺ならではの効果を感じていた。

 

笑馬ちゃんも黍原さんの誘導で初めての海を体験

笑馬ちゃんも黍原さんの誘導で初めての海を体験

 

 あおぞらパークは一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校(伊藤聡代表理事)など7団体が実行委を組織し、昨年5月にスタート。医師のアドバイスを受けた感染症対策を講じ、冬季を除く毎週土、日曜に開設してきた。2年目の本年はコロナ感染拡大に伴う県の緊急事態宣言で8、9月は休止したが、10月から再開。予定していた11月までに全19回を開催した。

 

 実行委はこのほど、今後について話し合う会議を開き、感染の局面や求められるニーズの変化などから本年をもって事業を終了することを決定。12月末に根浜シーサイドレストハウスでラストパークを開き、参加者と思い出などを語り合う。詳細は同パークのフェイスブックで告知する予定。

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