移住コーディネーター新たに1人1団体 日々の暮らしをSNSで発信


2021/10/21
釜石新聞NewS #地域

委嘱状を手にする山口さん(左から2人目)とオンライン参加の及川さん(画面内)

委嘱状を手にする山口さん(左から2人目)とオンライン参加の及川さん(画面内)

 

 釜石市は8日、まちの魅力発信や移住希望者への情報提供などを行う移住コーディネーターに、山口孝太郎さん(30)=東京都世田谷区出身=と「釜石応援団あらまぎハート」(松田哲大代表)の1人1団体を委嘱した。委嘱状の交付は市役所で行われ、野田武則市長は「人口減少率が高い地域となっている現実を受け止め、対応していかなければ。さまざまなツールを使い、人の結び付き、輪を広げ、UIターン、定住を一歩でも前に進めてほしい」と協力を求めた。

 

 東日本大震災後に釜石に移住した山口さんは、昨年度まで市の任期付き職員として地域内外の人をつなぐ仕事に携わった。現在は市内の菓子製造販売・卸業小島製菓でマーケティングを担当する。「同年代の人に来てもらえるよう、経験で得られた生活の充実度を発信したい」と意気込んだ。

 

 首都圏在住の釜石出身有志らでつくる釜石応援団は、高台避難を啓発する「韋駄天(いだてん)競争」(仙寿院主催)や古里の復興にエールを送るサミットなどイベントの企画・運営を行う。オンライン出席した及川健智副代表(45)は「求められているのは人をつなげるハブの役割だと認識。釜石の情報発信、共有を手伝いたい」と力を込めた。

 

市関係者と懇談する山口さん(左から2人目)と及川さん(画面内)

市関係者と懇談する山口さん(左から2人目)と及川さん(画面内)

 

 同コーディネーターは2019年度に導入。今回の委嘱を含め5人1団体が活動する。副業というのが特徴で、個々の仕事や活動の合間に、▽会員制交流サイト(SNS)での暮らしの情報発信▽県内外の移住関連イベントでのPR▽移住検討者らの相談・助言―などを行う。国の特別交付税措置を活用し、月額2万円(月1回の活動報告が必要)の報酬を支払う。任期は来年3月末まで。

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