オンラインで楽しもう!「釜石よいさ」 TETTO会場から9月23日生配信


2021/09/15
釜石新聞NewS #観光

オンライン配信「みんなで踊ろう!よいさLIVE」に向けたリハーサル=1日・TETTO

オンライン配信「みんなで踊ろう!よいさLIVE」に向けたリハーサル=1日・TETTO

 

 釜石よいさ実行委員会(岩城一哉実行委員長)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止した今夏の祭りに替え、9月23日、釜石市大町の市民ホールTETTOから「みんなで踊ろう!よいさLIVE」をオンライン配信する。午後6時からの1時間番組で、同実行委YouTubeチャンネルのほか、地元ケーブルテレビ局・三陸ブロードネット(sbn)の自主放送「かもめチャンネル(11ch)」で視聴できる。

 

 例年8月上旬に大町、只越町の目抜き通りを会場に開かれる「釜石よいさ」は、新型コロナ感染症の影響で昨年、今年と2年連続で中止された。同実行委は、一昨年まで31回を数えた同祭りを何らかの形でつないでいきたいと代替企画を発案。sbnの協力を得て、オンラインでの番組生配信を行うことになった。

 

 番組はTETTOホールAのステージから送る。お囃子(はやし)隊約20人、よいさ小町6人が出演予定。小町による前囃子の踊り披露、本囃子の踊りのレクチャーなどに続き、事前収録したVTR(約25分)を放映。最後にZoom参加の団体や一般視聴者らと踊りを楽しむ時間を設ける。

 

当日はZoom参加の様子も映しながら、それぞれの場所で〝リモートよいさ〟を楽しんでもらう

当日はZoom参加の様子も映しながら、それぞれの場所で〝リモートよいさ〟を楽しんでもらう

 

 VTRでは、1987年に同祭りを始め、東日本大震災(2011年)前まで運営を担った「釜石レボリューション」の澤田龍明さん、初代よいさ小町の樋岡悦子さん、震災で途絶えた祭りの復活に尽力した「NEXT KAMAISHI(ネクスト釜石)」の青木健一さん、君ヶ洞剛一さんのインタビューのほか、子供よいさに参加している正福寺幼稚園、甲東こども園、かまいし同、上中島同の園児による踊りやメッセージを紹介する。

 

4人のインタビューで釜石よいさの歴史も伝える

4人のインタビューで釜石よいさの歴史も伝える

 

 岩城実行委員長(34)は「釜石よいさを築き上げてきた人たちから話を聞くことで、祭りの意義や目的を再認識し、今後につなげられたらと考えた。番組を通して、よいさへの思い、心を共有できれば」と話す。

 

 番組は、配信日直近の釜石保健所管内新型コロナ感染状況によっては中止となる場合がある。詳しくは同実行委公式サイトで確認を。

 

番組出演者、実行委メンバーら、本番に向け準備着々

 

VTR出演の収録に臨むかまいしこども園=1日

VTR出演の収録に臨むかまいしこども園=1日

 

 1日は、番組にVTR出演する市内のこども園が、踊りやメッセージの収録を行った。このうち、かまいしこども園(藤原けいと園長、園児79人)は市民ホールTETTO屋根のある広場に年長児23人が出向き、踊りを披露。sbnの制作スタッフが元気いっぱいに躍動する姿を映像に収めた。

 

カメラの前で元気いっぱいに踊る年長児

カメラの前で元気いっぱいに踊る年長児

 

子供よいさの模様は23日の配信、放送で見られる

子供よいさの模様は23日の配信、放送で見られる

 

 同園は例年、子供よいさに年少~年長児が参加。職員手作りの山車とともに祭りを盛り上げている。藤原園長は「釜石よいさは園にとっても夏の大イベント。通常の祭りができない寂しさはあるが、こういう形でも園児が踊れる場を設けていただき、ありがたい」と喜ぶ。コロナ禍で園行事もさまざまな制約を余儀なくされるが、「こんな時代でも子どもたちの思い出は減らしたくない。できることは経験させてあげたい」と思いを込める。

 

 同日夜には、ホールAで番組のリハーサルが行われた。お囃子隊とよいさ小町、実行委メンバーが当日の進行を確認。同ホール、sbnスタッフがカメラ割りや音声などをチェックした。

 

番組配信の打ち合わせを行う関係スタッフら

番組配信の打ち合わせを行う関係スタッフら

 

 お囃子に参加する千代川智紀さん(43)は市内の高齢者介護施設で働く。「釜石よいさは入居者さんも楽しみにしている祭り。コロナ禍で外出も控えざるを得ない今、画面越しでも季節感を届けられるのはいいこと。当日はみんなでよいさを楽しみましょう」と視聴を呼び掛ける。

 

中高生や社会人で結成するお囃子隊。太鼓や笛の音で釜石の元気を発信する

中高生や社会人で結成するお囃子隊。太鼓や笛の音で釜石の元気を発信する

 

前囃子の練習に励む「よいさ小町」の女性ら。艶やかな舞で番組を盛り上げる

前囃子の練習に励む「よいさ小町」の女性ら。艶やかな舞で番組を盛り上げる

 

 よいさ小町には新人2人が参加。昨年までよいさ中継でリポーターを務めてきたsbnの本田絵美アナウンサーは憧れだった小町に初挑戦。「夢中になって踊れるのですごく楽しい。気分が高揚する」と声を弾ませる。埼玉県出身で釜石生活5年目。「まちを挙げてよいさに取り組む姿、市民の一体感から『絶対に引き継ぐぞ』という強い意志を感じる」という。「コロナでうっ屈としている人も多い。配信、放送で元気を届け、コロナ収束後にはみんなで釜石の夏を盛り上げられるよう、しっかり務めたい」と本番に備える。

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