食で地域を元気に 釜石駅前で「春まつり」 海と山の恵みで魅力発信


2021/05/13
釜石新聞NewS #観光

鈴子町の釜石駅前広場で開かれた「春まつり」。思い思いに食を満喫した

鈴子町の釜石駅前広場で開かれた「春まつり」。思い思いに食を満喫した

 

 食を通し、まちの魅力を発信する「かまいし春まつり」(釜石観光物産協会主催)は3、4の両日、釜石市鈴子町の釜石駅前広場で開かれた。地元の家族連れらが訪れ、旬の食材を使った弁当や総菜、好みの魚介類をのせて食べる“オリジナル丼”を味わった。

 

 同広場には、“春味”タケノコを使った炊き込みご飯、焼き鳥などを販売する出店が並んだ。釜石湾漁協はホタテ甘辛煮、メカブ山海漬などを紹介し、地元ならではの味をPR。鈴子町内会女性部によるホタテの稚貝汁の無料お振る舞い(各日とも200食限定)もあり、人気を集めた。

 

訪れた人たちは海産物を使った加工品の販売ブースで品定めを楽しんだ

訪れた人たちは海産物を使った加工品の販売ブースで品定めを楽しんだ

 

ホタテ稚貝汁のお振る舞いは列ができ、1時間足らずで大鍋が空になった

ホタテ稚貝汁のお振る舞いは列ができ、1時間足らずで大鍋が空になった

 

 特別企画として、サン・フィッシュ釜石が用意したのは、温かいご飯に好みのおかずをのせて食べる「のっけ丼」と海鮮焼き。マグロの刺身、イクラ、塩ウニ、貝ワサビ、子持ちメカブなど館内店舗が提供する食材で丼を味わい、しちりんで焼き上げる魚介類の香ばしい香りが食をそそった。

 

魚屋さんの助言を受けながら、丼にのせる具を求める女性(右)

魚屋さんの助言を受けながら、丼にのせる具を求める女性(右)

 

 穏やかな晴れとなった4日に市内から家族5人で足を運んだ三浦常大朗君(小佐野小4年)、晴二朗君(同1年)、進平ちゃん(4)の3兄弟は「おいしい」と満足げ。母こずえさん(38)、祖母真由美さん(68)は「コロナ禍だが、対策を考えながら開催してくれていると感じた。いろんなところに行って、釜石のことを知り、楽しみたい」と笑顔を重ねた。

 

 釜石観光ガイド会は1日から5日まで「街なかガイド」を実施。駅前の観光総合案内所発で、利用客の要望に応じて震災や製鉄、まちの歴史などの話をし、おもてなしに一役買った。

 

 同まつりは5月の大型連休期間に合わせて行ってきたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に配慮し規模を縮小。東北6県とJR各社が合同で展開する大型観光企画・東北デスティネーションキャンペーン(DC)開催記念として催したが、市外へのPRは控えた。

 

 同協会の澤田政男会長は「コロナ禍でも地域を盛り上げ、楽しんでもらおうと実行。こじんまりとしているが、何か行動することで来場者も事業者も前向きな気持ちになると思う。できる対策を講じ、盛り上げる方法を考えていく」と観光戦略を模索する。

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