屋外で食べて飲もう!グルメガーデン、魚河岸テラスで初開催 “押し”食材は釜石産トマト


2026/09/18
釜石新聞NewS #地域

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釜石港の景色を背景にビアガーデンを楽しむ参加者

 
 釜石市で生産される食材の魅力を伝える「かまいしグルメガーデン」は12日、同市のにぎわい創出施設「魚河岸テラス」で初開催された。今回、取り上げられた食材は、加熱調理や加工に向くトマト「すずこま」。“かまとまちゃん”との愛称で、市が特産化に力を注いでいる農産物だ。参加者たちは、そのトマトを使ってピザづくりを体験した後、同施設内にある飲食店でビアガーデンを満喫。地元産食材のおいしさを確かめる機会にした。
 
 同施設指定管理者の観光地域づくり法人かまいしDMC が企画した。イベントを担当する佐々木和江さんによると、最大の目的はカフェ・レストラン「HAMAYUI(ハマユイ)」のテラス席を活用して「ビアガーデンが楽しめる」と知ってもらうこと。そこに何か体験を加えようとハマユイのメニュー表を確認し、目に留まったのがピザだった。「ビールのつまみにもなる」。ピザと言えば、トマトソース。「すずこまでソースをつくろう」。つながった。
 
 グルメガーデンには、市内外から約10人が参加。すずこまを提供した兼業農家、三科宏輔さん(30)=同市橋野町=のミニ講話で幕開けした。市が“押す”この品種は「めちゃくちゃ面白い食材。生でもおいしいが、加工したり、熱を加えて調理してもおいしい」と魅力をアピール。加熱しても鮮やかな色を保ち、煮崩れしにくいといった特徴も紹介した。
 
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自然と触れ合える農業の魅力を伝える三科宏輔さん(左)

 
 栽培のこだわりは「肥料なし、農薬なし、水なし」という自然の力を生かした生産手法。そこで大事にしているのが「土との向き合い方」で、野菜づくりに必要とされるものを使わずに「野菜が育つ土」を残すため日々奮闘する。
 
 畑で野菜を育てるほかに狩猟免許を取得したり、渓流釣りも楽しんだり、「食の恵みを実感する生活」を続ける三科さん。実は都会育ちで、5年前に神奈川県相模原市から移住した。今では「自然の面白さ」を独自に探求しながら、「日常の当たり前を問い直し、捉え直す」取り組みを開始。世界遺産「橋野鉄鉱山」のお膝元・青ノ木にある農園で自然を楽しむ体験ツアーや研修などを受け入れ、「日常の中の疑問を分かち合う時間」「悠久の歴史が息づく地で体感する時間的な奥行き」といった五感を刺激する学びの機会を提供する。
 
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三科さんが育てた釜石産トマトのおいしさを実感する参加者

 
 講話を終えると、調理がスタート。ハマユイのスタッフがソースづくりを教えた。トマト本来の甘さ、酸味を楽しんでもらうため、香辛料は控えてオリーブオイルと塩だけで味付け。作業も、半分に切ったすずこまをフライパンで煮詰めるだけとあって、参加者からは「簡単」と声が上がった。「料理人目線ではどう?」と質問する人も。指導したスタッフは「加熱しても肉厚な果肉が残るがいい」などと答えていた。
 
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ハマユイのスタッフに教わりながらピザをつくる参加者

 
 ソースは1時間ほど煮込むと完成するが、今回は事前に準備したものを使った。ピザの生地もハマユイが用意し、参加者は「厚さを均等にするのが難しい」などと言いながら形を整え、真っ赤なすずこまのソースにウインナーソーセージやチーズなどをトッピング。少し残ったソースを味わい、「より甘さが際立つ感じ」「濃厚」と加熱による変化を感じた。
 
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すずこまを使ったピザづくりを楽しむ参加者たち

 
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完成したピザソースは持ち帰り用にパック詰め

 
 ハマユイにある窯で焼き上げ、完成。参加者は釜石港を望むテラス席で生ビールやワインといったアルコール飲料、ソフトドリンクと一緒に味わった。
 
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パリパリ食感を楽しめるクリスピー生地のピザが完成

 
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おいしいものとの出合いと交流を楽しむ屋外ビアガーデン

 
 市内から参加した40代、50代の女性は「トマトソースだけでもおいしい」と感激。念願のピザづくり体験とともに、「生産者から野菜づくりの深い話を直接聞けた」と収穫を喜んだ。屋外で味わう食事の楽しさも再発見。「釜石ならではの味を知れる企画。また参加したい。ジビエとかお魚を使った体験ができたらいいよね」と笑顔を合わせた。

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