1年で2部復帰へ ラグビー・日本製鉄釜石SWが新体制発表 新GM「ひたむきに粘り強く」


2026/09/09
釜石新聞NewS #スポーツ

2部復帰へ気持ちを合わせる日本製鉄釜石SWの首脳陣=3日、クラブハウス

2部復帰へ気持ちを合わせる日本製鉄釜石SWの首脳陣=3日、クラブハウス

 
 今季、NTTジャパンラグビーリーグワン3部で戦う日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)が3日、釜石市甲子町のクラブハウスで新体制発表記者会見を行った。2部だった昨季は入れ替え戦で敗れ、リーグワン参入から5季目で初の3部降格となったSW。今季就任した神座(かんざ)義久ゼネラルマネジャー(GM)は「1年で2部に復帰する」と意気込みを語った。
 
 記者会見には神座GM、総監督から肩書の変わった坂下功正ディレクター(編成)、トウタイ・ケフヘッドコーチ(HC)、泉秀仁ディレクター(事業統括)が出席。坂下ディレクターが新体制、新入団選手、試合日程について説明した。「1年で2部復帰」を共有する選手らは8月からすでに練習を開始。合宿も行っており、「一丸で取り組み、チームとしてのまとまりを感じる。12月の公式戦までにしっかりと作り上げ、全てのゲームに勝ち切りたい。2部に上がり、皆さんの前に立ちたい」と言葉に力を込めた。
 
新体制発表会見に臨む(左から)トウタイ・ケフHC、坂下功正ディレクター(編成)、神座義久GM、泉秀仁ディレクター(事業統括)

新体制発表会見に臨む(左から)トウタイ・ケフHC、坂下功正ディレクター(編成)、神座義久GM、泉秀仁ディレクター(事業統括)

 
 チームは昨季のレギュラーシーズン、8チーム中7位(3勝11敗)に終わり、3部との入れ替え戦(1勝1敗)に勝ち点差で敗れ、3部に陥落。「(昨季は)出だしが良かっただけに、本当に残念な結果に終わった」と振り返ったケフHCは、課題としてスクラム、ターンオーバーの多さ、遂行力の不足を挙げ、「チームとしてのパフォーマンスを毎回しっかり出し切れれば、いい結果がついてくるはず」と選手の奮起を促した。
 
 新加入選手は現時点で11人。ケフHCは期待する選手として、全国大学選手権優勝の明治大学を今春卒業したフランカー最上太尊(たいそん)選手(22)、静岡ブルーレヴズから移籍したナンバー8シオネ・ブナ選手(28)、横浜キヤノンイーグルスから移籍したフッカー、ネスタ・マヒナ選手(25)らを挙げ、「目指すのは諦めない、立ち上がる力を持ったチーム。2部への“ゲットバック”は絶対条件。高いモチベーションを持って戦う」と力強く語った。選手は総勢42人となり、主将は昨季に続きフランカー河野良太選手が務める。
 
8月17日から全体練習を開始している日本製鉄釜石SW

8月17日から全体練習を開始している日本製鉄釜石SW

 
新たな選手を加え、チームが始動。目標達成へ個々の力を結集する

新たな選手を加え、チームが始動。目標達成へ個々の力を結集する

 
 神座GMはSWの前身、新日鉄釜石で9年間プレー。SWにも1年在籍した。現役引退後はSWのコーチ、スタッフとしてチームを支えた。今回は約20年ぶりのチームへの復帰。「大都市圏ではない小さなまちのクラブが強豪と渡り合えるような力を備えたい」と意を強くする。SWは「地域に愛され、応援してくれる方々に勇気や笑顔、幸せを届けられるチーム」と愛着を示し、「地域という“家族”みんなで喜びを分かち合えるよう、ひたむきに粘り強く取り組んでいく」と誓った。
 
釜石のラグビーを引き継ぐ思いを語る神座義久GM(右)

釜石のラグビーを引き継ぐ思いを語る神座義久GM(右)

 
 チームは8月17日の体力テストを皮切りに始動。河野主将は昨季の戦いを振り返り、「もったいないミスが多く、アタックの機会が減ってしまったのが勝ちにつなげられなった要因」と悔しさをにじませた。その上で「遂行力をより意識してやっていく必要がある。全員が細かいところまで意識し、自分たちのラグビーができるようしっかり取り組むことが大事」と今季を見据えた。メンバーの入れ替わりで新たなチームづくりも求められる。「1部でプレーしていた選手も多く入団してくれた。その経験をチームにとってプラスにできるようやっていきたい」とし、2部復帰への思いを強くする。
 
昨季に続き主将を務める河野良太選手。「自分のプレーにもしっかりフォーカスし、チームを引っ張っていきたい」と意気込む

昨季に続き主将を務める河野良太選手。「自分のプレーにもしっかりフォーカスし、チームを引っ張っていきたい」と意気込む

 
 1部チームからの移籍選手の一人、プロップ山川力優(りきゅう)選手(29)は東芝ブレイブルーパス東京から釜石へ。「熱いオファーをもらい昨季の試合映像を見るうちに、自分が入ったらこう変わるというのを想像できた」と新天地でのプレーを決意。「セットプレーのスクラムで自分が先頭に立って強くしていきたい。過去2チームの経験で得たものを若手に伝えるのも自分の仕事」と中堅としての役割を意識する。以前、練習試合で釜石を訪れた際、大漁旗で熱心に応援してくれる地域性に感激。「まち全体で応援してくれるからには、やはり結果で恩返ししたい」と勝利への貢献を誓う。
 
新加入の山川力優選手(中)。「自分の経験を伝え、釜石を強くしたい」と望む

新加入の山川力優選手(中)。「自分の経験を伝え、釜石を強くしたい」と望む

 
2年目の指揮を執るトウタイ・ケフHCのもとチーム強化へ力を注ぐ

2年目の指揮を執るトウタイ・ケフHCのもとチーム強化へ力を注ぐ

 
 プレシーズンマッチは9~11月に計9試合を予定する。初戦は9月19日。ホームの釜石鵜住居復興スタジアム(うのスタ)で、ラグビッグドリーム~釜石絆の日~のメインゲームとして、リーグワン新規参入の丸和MOMOTARO’S成田(3部)と戦う。その他のホーム戦は次の通り。
▽10月11日 リーグワンライジング vs三菱重工相模原ダイナボアーズ(1部)うのスタ
▽11月7日 IBC杯ラグビー招待試合 vsクリタウォーターガッシュ昭島(3部)いわぎんスタジアム(盛岡市)
▽11月21日 「黄金の國、いわて。」Presents vs川越狭山セコムラガッツ(2部)うのスタ
 
 今季のリーグ戦は12月12日開幕。3部は7チームで、2027年5月まで全14試合を戦う。釜石SWの開幕戦は12月12日、うのスタで中国電力レッドレグリオンズと対戦する。

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