輝く未来へ 釜石で「はたちのつどい」 若者自ら盛り上げ 笑顔晴れやか


2026/01/16
釜石新聞NewS #地域

晴れやかな笑顔が並んだ釜石市の「はたちのつどい」

晴れやかな笑顔が並んだ釜石市の「はたちのつどい」

 
 12日の成人の日を前に釜石市では11日、市と市教育委員会主催の「はたちのつどい」が開かれた。節目を迎えた若者たちが華やかな振り袖やスーツ姿で式典に臨んだ。「困っている人に寄り添える人になりたい」「社会人としてしっかりと」「育ててもらった恩返しをしたい」。夢や目標に向けて確かな一歩を踏み出した出席者に抱負や古里への思いを聞いた。
 
 同市大町の市民ホールTETTOで式典があり、対象者250人中203人が出席した。東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげて開式。小野共市長が「20歳は人生の大きな節目。自分の持つ可能性を信じて夢に挑戦し、自分の道を切り開いてほしい」とエールを送った。
 
「実に濃い20年間」を振り返り、夢を語った及川佳倫さん

「実に濃い20年間」を振り返り、夢を語った及川佳倫さん

 
 対象者を代表して抱負を発表したのは、釜石中出身で岩手県立大で学ぶ及川佳倫(よしとも)さん(19)。5歳の時に体験した震災に触れながら「不自由さを感じることなく、元気に育つ環境をつくってくれた」と地域への感謝を口にした。将来の夢は「誰かの未来のために必死に頑張れる教師になること」。教師をしている父親の背中を見て「憧れた」という。「これから先の人生には数え切れないほどの困難があるだろう」と想像しつつ、「支えてくれた地域の皆さんや友人の顔を思い出し強く生きていく」と力を込めた。
 
 対象者から募った有志が進行役を担い、実行委6人が作成した恩師らのビデオメッセージを鑑賞。過ぎし日を懐かしんだ。市民憲章・防災市民憲章の唱和、市民歌斉唱なども行い、社会の一員として気持ちを引き締めた。
 
「未来へ進むための糧に」。式典を進行した実行委メンバーら

「未来へ進むための糧に」。式典を進行した実行委メンバーら

 
恩師から届いたメッセージに笑顔を広げる出席者

恩師から届いたメッセージに笑顔を広げる出席者

 
 有志13人が郷土芸能の虎舞を披露。地域への感謝や、20歳の門出の景気づけになるよう威勢よく舞った。「最高っす!」。鳥居睦樹さん(20)は式典後も同ホールのロビーなどでおはやしを響かせ、元気に跳ね回っていた。子どもの頃から続ける虎舞は「誇り」ときっぱり。市内の広域ごみ処理施設で働き、「大変だけど、頑張っている。立派な大人になりたい」と胸を張った。
 
軽快で若々しい虎舞が式典を盛り上げた

軽快で若々しい虎舞が式典を盛り上げた

 
「虎舞は誇り」。息を合わせた演舞で魅せたメンバー

「虎舞は誇り」。息を合わせた演舞で魅せたメンバー

 
 家族と記念写真を撮っていた佐々木ここみさん(20)は短大での学びを生かし、4月から保育士として働く。「社会人としてしっかりしなきゃ」と、自分に言い聞かせるように話した。新たな生活の舞台に選んだのは埼玉県。「離れて暮らす家族に会いたくなるかも。育ててくれた恩返しができるよう頑張りたい」とうなずいた。
 
両親や祖父母に囲まれ、ほほ笑む佐々木ここみさん(前列中)

両親や祖父母に囲まれ、ほほ笑む佐々木ここみさん(前列中)

 
 そんなかわいい孫の門出を祝おうと会場に駆け付けた佐々木かつ子さん(76)は「何事もなく、すくすく育って、うれしい限り。あっという間の20年」としみじみ。食べ物に気をつけて、病気にならないようにと祈りつつ、「帰る場所があるからね」と見守った。
 
「釜石は安心する場所」と話す久保翔太さん(左)と友人の佐々木悠斗さん

「釜石は安心する場所」と話す久保翔太さん(左)と友人の佐々木悠斗さん

 
 着流しスタイルの久保翔太さんに20歳になって思うことを聞くと、「何となく…ちょっと大人になったかなという感じ」と言って笑った。鍼灸(しんきゅう)師を目指し、盛岡の医療系専門学校に通う。理由は「つぼが好きだから」。釜石市外の高校に進学し、部活動でバドミントンに打ち込む中で、自身の体調を整える方法を探して興味を持った。学校は3年制で、残り1年で知識や技術にさらに磨きをかけるつもり。「困っている人に寄り添い、手助けできたら」と未来を描く。
 
日本語を学ぶ仲間と一緒に「うれしい」思い出を増やすブダトキ ルパさん(右)

日本語を学ぶ仲間と一緒に「うれしい」思い出を増やすブダトキ ルパさん(右)

 
 釜石で日本語を学ぶネパールやミャンマーからの留学生8人も、母国の民族衣装で参加した。水色のサリーに身を包んだブダトキ ルパさん(20)は日本ならではの行事に「とてもおもしろい。みんなとお祝いして、うれしいです」とにっこり。「義務を果たせる人になりたい」と続けた。この春、介護を学ぶ専門学校へ進学。将来は日本で働くことを希望する。釜石に暮らし約1年半。「住みやすいまち」と感じたようで「(釜石に)戻って働きたい。お年寄りのお世話をしたい」と望んだ。
 
色鮮やかな振り袖姿の女性陣。笑顔で写真に納まる

色鮮やかな振り袖姿の女性陣。笑顔で写真に納まる

 
「20」。節目の一日を思い出として刻む若者たち

「20」。節目の一日を思い出として刻む若者たち

 
スマホ片手にパチリ。再会した友人と記念撮影を楽しむ

スマホ片手にパチリ。再会した友人と記念撮影を楽しむ

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