スポーツで活躍 個人・団体たたえる 釜石市民体育賞「明るいまちに、前向きに」


2025/02/26
釜石新聞NewS #スポーツ

釜石市民ホールで開かれた市民体育賞表彰式

釜石市民ホールで開かれた市民体育賞表彰式

 
 釜石市体育協会(小泉嘉明会長)の2024年度市民体育賞表彰式は16日、同市大町の市民ホールTETTOで開かれた。功労賞で1人、奨励賞では20人、4団体を表彰。受賞者の栄誉をたたえるとともに、さらなる飛躍を願った。
 
 受賞者ら約40人を前にあいさつした小泉会長は「近年は若い人たちの頑張りを感じる。運動による明るい話題はまちづくりにもつながると思う。体を動かし、頭を使って、まちを明るくし、前向きに進んでいこう」と期待を込めた。同賞顕彰委員会による選考経過の報告を受け、小泉会長が受賞者に表彰状と記念の盾などを手渡した。
 
各種スポーツで活躍した受賞者と釜石市体育協会関係者ら

各種スポーツで活躍した受賞者と釜石市体育協会関係者ら

 
 奨励賞は、岩手県や東北など各種大会で優勝もしくはこれに準ずる優秀な成績を収めた人(団体)が対象。功労賞は一競技で長年活躍し、その競技の普及や団体の発展に貢献した人に贈られる。
 
 奨励賞の中で、多かった競技は空手道。小学生では、佐々木惟楓さん(鵜住居・4年)、川崎煌聖さん(同・6年)、阿部桜之輔さん(白山・1年)、柏統利さん(平田・1年)、照井陽己さん(同・2年)、三浦陽翔さん(同)、大久保亜美さん(小佐野・4年)、阿部颯太さん(双葉・6年)、木村有那さん(平田・6年)が表彰された。
 
 中学生は照井心陽さん(大平・2年)、人首瑠生さん(釜石・3年)、三浦里菜さん(大平・3年)が受け、高校生では髙橋愛里さん(釜石・2年)が受賞。釜石高空手道部は団体でも男女そろって同賞を受けた。若年層の活躍が目立つが、一般では山正留維さん(23)が入り、大人も負けていない。
 
 「来年もまた」と子どもたちを激励した小泉嘉明会長(中)

「来年もまた」と子どもたちを激励した小泉嘉明会長(中)

 
 釜石に練習環境がなく、地域外の拠点で競技に励む受賞者もいた。相撲では、大槌町の道場で鍛錬する小学生の住久悠仁さん(小佐野・4年)と中学生の荒屋和成さん(甲子・1年)。レスリングに打ち込む小学生の藤原奏多さん、岩﨑花乃さん(ともに鵜住居・3年)は山田町の団体で技を磨いている。
 
 このほか個人では、ボクシングで高校生の菊地瑠衣さん(釜石・3年)、バウンドテニスの阿部なみ子さん(76)も表彰。団体ではスポーツ雪合戦の全国大会に初出場、初優勝したジュニアチーム「ウル虎ジュニア釜石」と、県中総体2連覇の釜石中特設ラグビーフットボール部も選ばれた。
 
小泉会長の激励に笑顔で応える「ウル虎ジュニア釜石」のメンバー

小泉会長の激励に笑顔で応える「ウル虎ジュニア釜石」のメンバー

 
代表して謝辞を述べた黍原ゆらいさん

代表して謝辞を述べた黍原ゆらいさん

 
 代表して謝辞に立ったのは、ウル虎ジュニア釜石の主将を務めた黍原ゆらいさん(釜石東中1年)。昨年の大会を振り返り、応援が力になったことや喜びを素直に伝えた。今シーズンの全国大会(2月22―23日)には一般、レディース、ジュニアと釜石から3チームがそろって出場予定。「みんなで出場できるのは初めてで、選手一同、精いっぱい頑張ります。これからも応援を」と背筋を伸ばした。
 
水泳競技の普及に貢献し功労賞を受けた藤原浩司さん

水泳競技の普及に貢献し功労賞を受けた藤原浩司さん

 
 功労賞を受けたのは、藤原浩司さん(66)。水泳協会理事、主任競技役員として各種大会の運営や若手の育成などに35年以上携わり、競技の普及に貢献する。市外で開かれる大会にも積極的に出向いたというが、理由は「大会に出場する地元の子どもたちが、知った顔を見れば安心して競技に集中できると思ったから」。そんなあたたかい気持ちは、今回の受賞者たちにも向けられ、「練習環境、指導者を含めて整っていない中で頑張っていて、すごい」と感心。自身の表彰については「釜石を代表してやってきたことが認められたのかな」と控えめに喜びを語った。

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