保健福祉、文化財保護、消防防災、林業振興の4分野で活躍 釜石・市勢功労者6人
釜石の市勢発展に貢献し功労者表彰を受けた受賞者ら
釜石市は10月31日、2024年度の市勢功労者表彰式を港町の陸中海岸グランドホテルで開いた。保健福祉の向上や文化財の保護管理、消防防災の各分野で市勢の発展に貢献した自治功労者として5人を表彰。林業の振興に尽くした1人を特別功労者としてたたえた。
自治功労では、学校歯科医として及川陽次さん(61)=大町、学校医としては小笠原善郎さん(65)と濱登文寿さん(60)=ともに上中島町=が表彰を受けた。それぞれ保健福祉の向上、子どもへの献身的な活動を継続中。市文化財保護審議会長を4年余り務めた川原清文さん(81)=唐丹町、消防団員として47年間活動し、市消防団本部分団長などの要職も務めた千葉茂さん(71)=同=も受賞した。
各分野で力を尽くし自治功労表彰を受けた5人
特別功労には、釜石地方森林組合代表理事組合長を通算5年間務めた久保知久さん(76)=平田町=を選出。長年、地域林業の振興発展に力を注いでおり、16年に自治功労表彰を受けている。
釜石市が開いた2024年度の市勢功労者表彰式
式辞に立った小野共市長は「新たな時代、新しい釜石を築き、持続可能なまちづくりを進めるには市民の力添えが欠かせない。これまで培ってきた豊かな識見と経験のもと、一層の支援と協力をお願いする」と述べた。
市勢の発展に尽くす6人をたたえた小野共市長
代表して謝辞を述べる川原清文さん
受賞者を代表し、川原さんが「それぞれの分野で活動してきたことが、人とのつながりや地域、市勢の発展に少しでも貢献できたことはこの上ない喜び。受賞は、周囲の支援や協力のおかげ」と謝辞を述べた。人の営みや歴史をうかがい知れる文化財の魅力を語り、「深みにはまった」とニヤリ。後進の活躍に期待を寄せつつ、「これからも市民が安心して暮らせるような、より魅力的なまちとなるよう努力していきたい」と話した。
リラックスした様子で写真撮影に臨む受賞者ら
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