ウル虎ジュニア釜石 昭和新山国際雪合戦大会で優勝 初出場、強豪チームを破っての快挙 


2024/03/27
釜石新聞NewS #スポーツ

第35回昭和新山国際雪合戦大会での優勝を小野市長に報告した「ウル虎ジュニア釜石」=22日

第35回昭和新山国際雪合戦大会での優勝を小野市長に報告した「ウル虎ジュニア釜石」=22日

 
 釜石市で活動するスポーツ雪合戦の小学生チーム「ウル虎ジュニア釜石」が、2月に北海道壮瞥(そうべつ)町で行われた第35回昭和新山国際雪合戦大会(国際雪合戦連合など主催)ジュニア交流の部に初めて出場し、優勝した。同チームは前回大会優勝の本県強豪、湯田レイダース(西和賀町)を破っての快挙に喜びもひとしお。メンバーらは22日、市役所を訪れ、小野共市長に優勝を報告した。
 
 同チームの黍原ゆらい主将(栗林小6年)らメンバー7人と佐久間定樹監督(41)が優勝旗・杯、表彰状を携えて訪問。小野市長ら3人が出迎えた。佐久間監督が大会概要や戦績について説明。メンバーが感想を話した。
 
大会について報告する佐久間定樹監督(左)、黍原ゆらい主将

大会について報告する佐久間定樹監督(左)、黍原ゆらい主将

 
 同大会は2月24、25の両日、昭和新山山麓特設会場で行われた。全国各地と中国から110チームが出場。年代などで分けた5部門で競技に挑んだ。ジュニア交流の部に出場したウル虎ジュニア釜石は予選、決勝合わせ4戦全勝。決勝では前回優勝の湯田レイダースを2勝1分けで下し、初の栄冠を手にした。佐久間監督は「1年間毎週練習を重ね、しっかり戦術を練って試合に挑んだ。大会2週間前に西和賀町で合宿し、雪で練習できたことも大きい」と勝因を明かす。岩手県沿岸のチームが同大会で優勝するのも初めてだという。
 
昭和新山国際雪合戦大会に挑むウル虎ジュニア釜石(写真提供:佐久間監督)

昭和新山国際雪合戦大会に挑むウル虎ジュニア釜石(写真提供:佐久間監督)

 
表彰式で初優勝に笑顔を見せるメンバーら(同)

表彰式で初優勝に笑顔を見せるメンバーら(同)

 
 同チームは釜石市のほか大槌町、宮古市、久慈市の小学生で結成する。昨年12月、初めての大会出場となったインドアスノーバトル宮古大会(本県宮古市で開催)で準優勝し、「これはいける」と手応えを実感。競技発祥の地で行われる同国際大会に満を持して挑んだ。普段は室内練習球を使って体育館で練習。実際の雪球を使い、雪上で練習する機会は積雪の多い地域のチームに比べれば圧倒的に少ないが、選手個々の身体能力、チームワークを十二分に発揮し、見事優勝を成し遂げた。
 
 黍原主将は「本物の雪は感覚も全然違うし、これで(普段通り)できるのかなと最初は不安もあった。優勝できるとは思っていなかったのですごくうれしい」。他のメンバーも「強い湯田に勝てて良かった」「このメンバーで悔いなく戦えたのがいい思い出」などと話し、喜びを爆発させた。
 
 小野市長は「優勝、本当におめでとう。みんなが一生懸命やったからこその勝利。自信を持ってこれからも頑張って」と祝福した。
 
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「一生懸命やって勝つと、それが自信につながる」と小野市長

「一生懸命やって勝つと、それが自信につながる」と小野市長

 
 スポーツ雪合戦は1チーム7人で戦う。シェルターに隠れながら攻撃のチャンスをうかがい、雪球を当てて敵の人数を減らしながら相手コートのフラッグを狙う。先にフラッグを抜くか、雪球を相手チーム全員に当てると勝ち。3セットマッチで2セット先取した方が勝者となる。
 
競技発祥地・壮瞥町昭和新山で行われる大会は選手の憧れ(写真提供:佐久間監督)

競技発祥地・壮瞥町昭和新山で行われる大会は選手の憧れ(写真提供:佐久間監督)

 
 佐久間監督は同競技について「年齢関係なく楽しめる。釜石でもさらに普及させ、岩手沿岸からどんどん大会に送り出せるようになれば」と願う。釜石では大人のチーム(中学生以上)として「タイガーセブン」「ウル虎セブン(女子チーム)」も活動中。練習は毎週月曜日午後7時から中妻体育館で行っている。小学生メンバー募集中。

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