秋の味サンマ 厳しさ続くも…漁場、南下? 釜石入港第1船 三陸沖で漁、好転期待


2023/10/13
釜石新聞NewS #地域

釜石港に今季初のサンマが水揚げされた

釜石港に今季初のサンマが水揚げされた

 
 釜石市の新浜町魚市場に10日、今季初のサンマが水揚げされた。昨年より1カ月以上も遅くなったが、量は若干上向き感のある約5.5トン。漁場の南下もあるといい、今回初水揚げとなったサンマは三陸沖で漁獲したものだ。厳しい状況が続く“秋味”だが、関係者は「あと2カ月…好転を」と期待する。
 
 釜石港に入ったのは千葉県南房総市の「第一安房(あわ)丸」(120トン、鈴木勇人漁労長、16人乗り組み)。大型船漁解禁日の8月20日以降、拠点とする花咲港(北海道根室市)から東に約1300キロの北太平洋公海で操業していたが、最近は漁場が南下。10月8、9日に釜石港から約150キロの三陸沖で漁獲したものを運んだ。
 
「第一安房丸」の入港を釜石の漁業関係者が見守る

「第一安房丸」の入港を釜石の漁業関係者が見守る

 
釜石に初サンマを届けた第一安房丸の乗組員ら

釜石に初サンマを届けた第一安房丸の乗組員ら

 
 大きさは1匹100~110グラムの中小型が中心で、価格は1キロ当たり700~750円で取引された。「量も身の付きも去年よりはいいと思う」と鈴木漁労長(45)。今年はロシア主張排他的経済水域(EEZ)内の操業が2年ぶりに解禁となったが、そこまで行かずとも漁ができているという。「(魚影は)薄い気もするが、近年にない水域で見えたりもする。燃料高騰ということもあるから、近い漁場だといい」と“まずまず”の反応。ただ、漁業を取り巻く環境は厳しさを増しており、「能力なりに、1日でも長く操業ができれば」と望みをかける。
 
次々と水揚げされるサンマ。乗組員にも力が入る

次々と水揚げされるサンマ。乗組員にも力が入る

 
三陸沖で漁獲されたサンマ。漁の好転に期待する

三陸沖で漁獲されたサンマ。漁の好転に期待する

 
 ほぼ全量を買い取った新浜町の水産加工会社「平庄」の平野隆司社長(47)は「全体的に少ない。量がまとまらないと厳しい。これから本当に取れるのか」と不安をのぞかせる。一方、「漁場が近くなって」との話を聞くと、「サンマ漁は11月いっぱい。2カ月あるから、期待はしている」と前向きに捉えた。この日水揚げされた大部分は関東方面に鮮魚出荷された。
  
 釜石港の昨年のサンマ水揚げ量は202トン(取引額約1億1544万円)。過去最低となり、漁業関係者の実感は厳しいものになった。

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