釜石市消防団・第1分団3部(只越地区) 消防ポンプ車を更新 団員、機能を確認
新しい消防ポンプ車が配備された消防団第1分団第3部の団員
釜石市消防団(川﨑喜久治団長、団員547人)の第1分団第3部(只越地区、佐々木毅部長、12人)に20日、新しい消防ポンプ車1台が配備された。同部の車両更新は20年ぶり。新車両の操作説明会が鈴子町の釜石大槌地区行政事務組合消防本部庁舎であり、部員が新たな機能や性能を確認した。
新車両はディーゼルエンジン(排気量4009cc)を搭載、4WD、5速マニュアル車。ダブルキャブ型(2列座席)で、乗車定員は5人。カーナビとバックモニター連動装置、ドライブレコーダーを装備するなど安全性能を向上させた。毎分2000リットルの放水能力を持つポンプを搭載。無給油式真空ポンプで吸水時間も大幅に短縮できるという。購入金額は2640万円。
説明会には佐々木部長(67)ら3人が参加。納入業者らから車両の運転特性、消防車独自の無線やアナウンスなど付帯装置の説明を受けた。甲子川の対岸、千鳥町の河川敷に移動し、放水試験。ポンプ操作の手ほどきを受けながら能力を確かめた。
甲子川河川敷で新車両の放水能力を確認した
新車両の装備や操作法など説明を受ける団員ら
旧車両は2002年に配備され、20年が経過した。この後廃車となる予定。佐々木部長は「震災時、このポンプ車1台を守ったことで、外部との連絡手段を確保することができた。火災が発生した時にも無線で消防署に応援を要請し消火活動に取り組み、まちを救った」と振り返った。新車両は操作が簡単になった様子で、迅速な消火活動につながると実感。「さまざまな災害に対して機能をうまく使いこなせるよう、団員みんなでよく勉強し対応したい」と力を込めた。
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