冬に向け準備万端! 釜石で除雪機械出動式 作業員ら「安全安心な交通確保を」


2022/11/29
釜石新聞NewS #防災・安全

除雪機械の出動に「虎舞」でエールを送る子どもたち

除雪機械の出動に「虎舞」でエールを送る子どもたち

 
 本格的な雪のシーズンに備え、国道45号や三陸沿岸道路などの安全を確保する除雪機械の安全祈願祭と出動式が24日、釜石市平田の南三陸沿岸国道事務所釜石除雪ステーションで行われた。除雪作業を請け負う同市松原町の小澤組(小澤勤社長)の社員、同事務所大船渡維持出張所の関係者ら約30人が参加。平田こども園(小松美香園長)の年長児21人が「へいたっこ虎舞」を披露し、作業の無事故を願った。
 
 大船渡維持出張所が管理するのは、国道45号が陸前高田市から大槌町の延長81キロ、三陸沿岸道路は陸前高田長部インターチェンジ(IC)―山田南IC間の72キロ。2カ所にステーションを置き、除雪トラック、グレーダー、凍結抑制剤散布車など17台の機械で除雪に当たる。
  
除雪車両をおはらいして作業の無事故を祈願した

除雪車両をおはらいして作業の無事故を祈願した

  
 安全祈願祭は小澤組が主催。業務を担う作業員、ずらりと並んだ除雪車両を神職がおはらいし、代表者らが祭壇に玉串をささげた。
 
 出動式では、主催する同事務所の五十嵐俊一所長があいさつ。「比較的降雪は少ないが、気温低下による路面凍結が発生する地域。凍結に強い対策を重点に実施し、安全に走行できる路面状況を確保したい。天候などにより昼夜問わず作業することもあるが、安心安全を心がけ、無事故で春を迎えられるようにしてほしい」と呼びかけた。
 
出動式を終え、釜石除雪ステーションを出発する除雪車

出動式を終え、釜石除雪ステーションを出発する除雪車

 
 「おしごと、がんばってください」。園児たちは、かわいらしい演舞で作業員らを激励した。同出張所の小野和栄所長から除雪機械の鍵を手渡されると、作業員らは車両を点検。子どもたちの元気な号令に合わせ、車両が出動した。
 
 小澤組の小澤二郎専務取締役は「常に気象状況を把握し、地域住民に信頼される作業を心がけ、安全な交通確保に努める」と力を込めた。
 
 同出張所では本格的な降雪シーズンに向け、スタッドレスタイヤの早期装着、チェーンの準備などの備え、滑り止め対策の徹底を呼びかけている。

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