市民に愛され3年目 「かまいし軽トラ市」スタート! 11月まで月1回開催


2022/07/01
釜石新聞NewS #地域 #産業・経済

6月から始まった本年度の「かまいし軽トラ市」

6月から始まった本年度の「かまいし軽トラ市」

 
 地元の農産物や水産加工品などを生産者が直売する「かまいし軽トラ市」が今年もスタート。6月26日、釜石市大町の市民ホールTETTO屋根のある広場で本年度初の販売会が開かれ、待ちわびた市民らが買い物を楽しんだ。市が主催し、2020年度から始めて3年目。地場産品の発信、生産者と消費者の交流の場として定着してきた同イベントは、11月まで月1回の開催を予定する。
 
 市内の農業生産者、水産加工業者、障害者就労支援施設など11店が出店。農産物はタマネギ、キャベツ、ナスなどの採れたて野菜のほか、収穫期を迎えたウメの実、市内では珍しい無臭ニンニクなど10数種類が並んだ。水産物は塩蔵ワカメ、新巻きザケ、ホタテなど貝類の味付け加工品など。菓子やワイン、手工芸品も買い物客の目を引いた。
 
地元産の新鮮野菜は大人気!直売ならではの低価格も魅力

地元産の新鮮野菜は大人気!直売ならではの低価格も魅力

 
新巻きザケの切り身やワカメなど海藻類の加工品を販売したリアス海藻店

新巻きザケの切り身やワカメなど海藻類の加工品を販売したリアス海藻店

 
釜石産ブドウで作ったワインや手作り雑貨が注目を集めたまごころ就労支援センター

釜石産ブドウで作ったワインや手作り雑貨が注目を集めたまごころ就労支援センター

 
 大只越町の櫻庭秀子さん(72)はサンショウの実を手にし、「家でも庭先に植えているが、使い方は限定的。今日は地元の農家さんから調理法を教わった。やってみます」とうれしい発見も。「秋にかけてリンゴとかも出てくるので今後も足を運びたい」と楽しみにした。
 
 この日は、岩手県立大総合政策学部、吉野英岐教授のゼミ学生6人がフィールドワークの一環でイベント運営を手伝った。平井凪未(なみ)さん(3年)は「客ではなく運営側に立つことで、見えてくる課題もある。岩手出身だが、まだまだ知らないことが多い。釜石の特産物、地域活動などを知るきっかけにもなった」と貴重な学びの場を喜んだ。
 
アンケート回収などイベント運営を手伝う岩手県立大の学生

アンケート回収などイベント運営を手伝う岩手県立大の学生

 
 生産者の所得向上、地産地消の推進などを目的に始まった軽トラ市は、農作物の収穫時期に合わせて開催。昨年度は6月から11月まで計6回の開催を計画したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で8、9月は中止。全4回の開催に延べ1542人が来場した。事業を担当する市水産農林課の小山田俊一課長は「水産関係を含め一次産業全体の出店者を増やしたい。高齢の生産者は対面販売で元気ももらっているようで、人や地域のつながりへの貢献も期待できる。さらなる集客へ工夫しながら取り組みたい」と今後を見据える。
 
1回200円でチャレンジ!菌床シイタケの詰め放題コーナー

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昨年度から軽トラ市の会場となっているTETTO屋根のある広場

昨年度から軽トラ市の会場となっているTETTO屋根のある広場

 
 次回の軽トラ市は7月24日日曜日、鵜住居町のうのすまい・トモス朝市と同時開催で、午前9時から11時までトモス広場(三陸鉄道鵜住居駅前)で開かれる。

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