みんなで歩こう!釜石横断駅伝ウオーク 陸中大橋-釜石駅間を4日に分け踏破目指す
新緑が深まる甲子地区でウォーキングを楽しむ参加者
釜石市西部地区の住民らが12日から、JR釜石線の陸中大橋駅(甲子町)から釜石駅(鈴子町)までを歩く「釜石横断駅伝ウォーキング」に取り組んでいる。健康増進、地域の風景と他地区の住民との交流を楽しんでもらおうと、甲子、小佐野、中妻の3公民館が合同で企画。約17キロの距離を31日までの4日間に分けて歩く。
初日は陸中大橋駅で出発式があり、中妻公民館の菊池拓朗館長が「自分たちが住む地区以外を歩く機会は少ない。無理せず、ゆっくりと、周りの景色を楽しみながらウォーキングしてほしい」と激励した。参加者約20人を代表し、小佐野地域会議の黒田至議長が「私たち若人は楽しみながら友情を深めます」と選手宣誓。午前9時半過ぎ、「エイエイオー」の掛け声とともに出発した。
ゆっくりと歩いて景色を楽しみ、会話を弾ませる参加者
ヤエザクラ、タニウツギなど自生する花木を間近でめでる楽しみも
新緑が深まり心地よい春風が吹く中、大松の釜石鉱山まで約4・3キロを約1時間半かけて歩いた。自生する花木や住宅から顔をのぞかせる草花、川のせせらぎなど、「ここに、こんなのがあったのね」などと新たな発見を楽しみながら散策。コースとなった国道沿いの歩道には空き缶などがあり、ごみを拾って「SDGsだね」と環境保全や持続可能な社会づくりへ意識を高める人もいた。
中妻町の70代女性は「歩けるか不安があったけど、会話したり景色を見たりしながらで楽しかった。みんなでやる―というのが新鮮。よく歩いた」と、すがすがしい表情。この日着用していたTシャツにプリントされていた「五葉山」の文字を示して、「次の目標は登山」と元気だった。
1回目のゴール地点で笑顔を見せる参加者。「次回もここで会いましょう」と約束した
17日は釜石鉱山からセブンイレブン甲子町店まで4・8キロをウォーキング。24日は、午前9時半に同店に集合して定内公園まで4・1キロを歩く。31日は同公園から4・1キロ先のゴール、釜石駅を目指す。希望日のみの参加も可能だが、全日程に参加した人には「完歩賞」が贈られる。
参加すると「よくできました」シールがもらえる。4つたまると「完歩賞」につながる
3地区の公民館による合同事業は昨年始まった。スポーツ大会や甲子柿を使った干し柿づくり体験は今年も継続。ほかに、日向ダム見学やソフトボール大会など新たな交流活動の実施を予定している。
釜石新聞NewS
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