「SL銀河」釜石駅で一般公開〜来場者、過去最多の600人に


2018/09/28
復興釜石新聞アーカイブ #観光

機関車と客車の連結作業の説明に聞き入る来場者

機関車と客車の連結作業の説明に聞き入る来場者

 

 JR釜石線(花巻―釜石間90・2キロ)を走る蒸気機関車「SL銀河」の一般公開イベントが16日、釜石駅1番線ホームで行われた。運行5年目の今年、同駅での車両公開は7月に続き2回目。機関車のほか客車内見学もでき、来場者数は過去最多の約600人を記録した。

 

 同イベントは毎回、趣向を変えて実施。今回は初めてのメニューとして、機関車と客車の解放・連結作業が公開された。緑と赤の手旗を使った連結の合図など実際の手順が説明され、卵が割れないぐらいの速度を意識して行う「卵連結」が実演された。観客は普段、見ることのない裏方作業に興味津々。熱心に写真や動画に収めた。

 

 毎回、家族でイベントに足を運ぶ大只越町の花渕洋和さん(49)は間近で見る作業に「感動ですね」と喜びの表情。運行日には車で追いかけて写真を撮りに行くほどのSL好きで、「毎年春になるのが楽しみ。たくさんお客さんが乗ってくれて、今後も長く運行が続くといい」と期待を寄せた。

 

 先着順、限定14人の小・中学生を対象に行われたのは、乗務員室での車内放送体験。車掌服を身に着けた子どもたちは、乗客に向けた案内文を放送機器を通して読み上げ、鉄道職員の仕事の一端に触れた。

 

 陸前高田市の菅野蓮人君(気仙小2年)は「車掌さんの言葉を話せて楽しかった」と目を輝かせ、家族でSLの魅力を体感。母裕美子さん(33)は「宮守のめがね橋を走る姿などを見たことはあるが、客車に入ったのは初めて。素敵な車両なので後でゆっくり乗ってみたい」と声を弾ませた。

 

 小・中学生21人限定の運転台乗車体験も好評。運転士気分で汽笛を鳴らしたり、内部のさまざまな機器の説明を受けたりし、貴重な経験に心を躍らせた。

 

 宮澤賢治の童話「銀河鉄道の夜」をモチーフとした客車4両のうち、3号車には、かまいしこども園の園児によるSL銀河の塗り絵約50点が展示された。機関車の色は黒にとどまらず、カラフルに仕上げられた作品も。子どもならでは夢の世界が広がった。

 

園児のカラフルな塗り絵で客車内は夢あふれる空間に

園児のカラフルな塗り絵で客車内は夢あふれる空間に

 

 釜石駅の工藤冨士雄駅長は「最近、SL銀河の乗客にも外国人観光客が増えてきた。来年はラグビーワールドカップ(W杯)で、さらに増加が見込まれる。ぜひSLを利用して釜石に来ていただき、観戦と合わせ楽しい思い出を作ってもらえれば」と話した。

 

 SL銀河は今季、4月21日の運行開始から9月9日までに上下線合わせて47本運行。約6300人が乗車し、平均乗車率は約8割を維持している。今季は10月27日までの運行を予定する。

 

(復興釜石新聞 2018年9月22日発行 第725号より)

 

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