富山県朝日町のヒスイ×釜石のコバルト合金、友好をだ円のホールの形に〜特産使いピンバッジ製作、ラグビーW杯開催記念 9月から販売開始


2018/08/31
復興釜石新聞アーカイブ #産業・経済

釜石市と朝日町のものづくりが合体したピンバッジ

釜石市と朝日町のものづくりが合体したピンバッジ

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)開催を記念し、釜石市と友好都市の富山県朝日町が連携して製作した、ラグビーボールの形をしたピンバッジ「FRIENDSHIP(フレンドシップ)」の発表記者会見が18日、釜石市役所で行われた。野田武則市長と笹原靖直町長が製品の魅力をアピール。特産品と、ものづくり技術のコラボレーションに期待を高めた。

 

 だ円形のピンバッジは幅28ミリ、縦14・5ミリ。表面に釜石市のエイワ(佐々木政治社長)が製造、加工、販売するコバルト合金「コバリオン」、背面にはステンレスを使い、朝日町の海岸で産出されるヒスイを板状(厚さ2・6ミリ)に研磨、勾玉(まがたま)に模して挟んだ。

 

 端を仮締め(かじめ)した勾玉を回転させ、飛び出すデザイン。さびず、硬く、色あせないコバリオンの光沢と、古代から東アジアや日本で権力者に霊力を持つとして珍重されたヒスイの組み合わせは、美しさと遊び心にあふれる。

 

 明治から昭和にかけて漁業などで朝日町から釜石市へ人的交流が深まり、1984年には友好都市を締結。中学生の派遣、ビーチボールなどで交流を重ねる。野田市長は「互いのものづくりが融合し、ラグビースタジアムの完成に合わせて記念品ができた」と喜ぶ。

 

新たな創造の連携を申し合わせた両市町の関係者

新たな創造の連携を申し合わせた両市町の関係者

 

 笹原町長は「ヒスイは2年前、日本の石(5種の)1位に選定された。釜石市の復興、互いの地場産業の活性化にもつながる。(コバリオンとの組み合わせで)ネックレスの企画も検討している」と期待する。

 

 ピンバッジは文字が「FRIENDSHIP」と「KAMAISHI★ASAHI」の2タイプがあり、各タイプ100個を9月25日から限定販売。20日から予約を受け付けている。価格はいずれも1万5千円(消費税込み)。益金の一部は釜石市ラグビーこども未来基金に寄付される。

 

 購入の問い合わせはエイワ(電話0193・26・6880)、朝日町・あさひふるさと創造社(電話0765・83・3700)へ。

 

(復興釜石新聞 2018年8月25日発行 第717号より)

 

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