「おいしい釜石」に大満足、冬の味覚まつり〜釜石ラーメン、わんこそば、きりたんぽ… 家族連れで食べて遊んで
県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり。サケつみれ汁のお振る舞いには長蛇の列ができた
釜石観光物産協会主催の「かまいし冬の味覚まつり」は20、21の両日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。市内をはじめ、県内外の交流都市などのおいしいものが集合。子どもから大人まで楽しめるステージや恒例となった秋田県横手市のかまくらも出現し、食と遊びを満喫する家族連れなどでにぎわった。
特産品販売には市内外の35業者、団体が出店。“できたて熱々”を味わえる釜石ラーメン、花巻市の稗(ひえ)カレーうどん、秋田県横手市のきりたんぽ、福岡県北九州市の絆焼うどん―などが人気を集めた。
NPO法人釜石東部漁協管内復興市民会議(通称・おはこざき市民会議)として参加した同漁協女性部(三浦紘子部長、68人)は、食を通じた浜の活性化につなげようと特産品の開発を進めていて、今回の出店に合わせて準備してきたホヤの薫製を販売した。ショウガ、キムチ、ナンバンの3種の味があり、「晩ご飯のおかずにどうぞ」などと試食を呼び掛けアピール。「おいしい」との反応を受け、三浦部長は「浜が活気づき、復興につながるよう母さんたちは元気を出し、工夫を重ねながら頑張っている。今回の出店をバネにたくさん商品化したい」と手ごたえを感じていた。
屋外には今年も、かまくらと雪の滑り台が設けられ、雪遊びに夢中になる子どもたちの歓声が広がった。阿部光希さん(遠野北小1年)、愛夏ちゃん(4)姉妹は「そりや雪合戦が楽しい」と満喫。父親の優さん(34)は大槌町出身で、「久しぶりの釜石は懐かしくていい。食べたり、遊んだり、子どもたちも楽しそう」と目を細めた。
横手市の雪で作った滑り台は今年も大人気。そり遊びに夢中になる子どもたちの笑顔が広がった
子ども限定の活(い)きホタテ釣りも人気だった。なかなか釣れず悪戦苦闘する子が多かったが、挑戦のご褒美としてホタテがプレゼント。その場で焼いてもらって試食する姿も見られた。
サケつみれ汁のお振る舞いは長い行列ができた。上中島町の復興住宅で暮らす中和子さん(74)、太田ミキさん(78)はウニアワビごはんなどと合わせて釜石の味を堪能。同じ仮設団地で過ごした人との再会もあり、「いい日だ」と笑顔を重ねた。
20日のステージイベントには岩手の特撮ヒーロー「鉄神ガンライザー零」が登場。子どもたちと握手撮影会で交流した。毎年人気のわんこそば大会釜石場所も開催。2月に花巻市で行われる全日本大会の公式予選会も兼ね、25人の食士が3分間に何杯食べられるか勝負した。わんこそばは約10杯で普通のかけそば1人前。103杯を食べた栗林町の岩城一哉さん(30)が優勝した。
21日は鵜住居町出身の民謡歌手佐野よりこさんによるショー、花巻市の春日流鍋倉獅子踊、釜石ラーメンの早食いなど盛りだくさんの企画が繰り広げられた。
(復興釜石新聞 2018年1月24日発行 第658号より)
かまいし冬の味覚まつり – 縁とらんす
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