愛称は「ふれあい広場」大畑団地公園完成
テープカットとくす玉割りで大畑団地公園の完成を祝った関係者ら
釜石市が整備していた甲子町の大畑団地公園が完成し、27日、近隣住民や市関係者ら約80人が参加して開園式が行われた。国が復興支援道路と位置付ける東北横断自動車道釜石秋田線の一部、釜石花巻道路の整備に伴い、既存の公園を山寄りに移設したもの。愛称は住民から寄せられた中から選び、「ふれあい広場」に決まった。
新しい公園は広さ約1800平方メートル。滑り台やブランコ、あずまや、身障者兼用の水洗トイレ、ゲートボールやグラウンドゴルフなどができる多目的広場などを整備した。
大畑団地では約150世帯が暮らす。もともとあった公園は1983年に整備され、市内を一望できる「見晴らし公園」として住民らに親しまれてきた。道路整備により公園や住民13世帯が移転対象に。公園の新設を市に要望し、元の公園から南側約100メートルの位置に新たに整備され、広さはほぼ同じだという。
開園式で、あいさつに立った野田武則市長は「道路用地確保のためとはいえ、迷惑をかけた。利便性が良くなったと思うので、地域の皆さんに親しまれ、愛され、健康増進や憩いの場として大いに活用してほしい」と期待。関係者によるテープカットやくす玉割り、餅まきで完成を祝った。
400個の餅がまかれ、住民らは大喜びだった
大畑団地自治会による愛称コンテストには30点ほど応募があった。「ふれあい広場」は互野正則さん(72)の提案。「公園で楽しく語り合い、笑い、互いに助け合い、心の触れ合いとコミュニケーションを大切に」との願いを込めた。
テープカットに参加した藤井さくらさん(甲子小6年)は「公園はあった方がいい。いっぱい遊びたい」とにっこり。同自治会の菊池豊吉会長は「慣れ親しんだ公園がなくなるのは残念だが、将来に向けた事業によるもので止むを得ない。立派な素晴らしい公園を整備してもらったので、十分活用して健康、生活をエンジョイできれば。末永く使ってもらえるよう環境美化にも取り組みたい」と話した。
(復興釜石新聞 2016年11月30日発行 第542号より)
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