釜石港で25年ぶり 新造船お披露目 ~サンマ漁強化 大型船2隻導入~

2016/08/05|カテゴリー:復興釜石新聞 産業・経済

釜石港でお披露目された新造のサンマ漁船第65欣栄丸=27日

釜石港でお披露目された新造のサンマ漁船第65欣栄丸=27日

 

 世界の海で遠洋マグロ漁を手掛ける釜石市の浜幸水産(浜川幸雄社長)は新たにサンマ漁船2隻を導入。このうち新造した第65欣栄丸(199トン、山中東一郎漁労長、17人乗り組み)が27日、釜石港でお披露目された。釜石でサンマ船が新造されるのは25年ぶりという。新浜町の第2魚市場で行われたお披露目式には市民や漁業関係者ら約150人が訪れ、新しい船の操業の安全と豊漁を祈った。

 

 神事に続き、浜川社長(74)は「漁業は沖合から近海の時代になった。マグロも養殖に移りつつある。資源を大切にしながら漁業も育てたい」とあいさつ。かまいしこども園の園児らが虎舞を披露した後、餅まきをして船出を景気づけた。

 

 創業から80年にわたり遠洋マグロ漁一筋でやってきた同社は2012年、近海で操業するトロール船2隻を新造。資源管理などのため厳しさを増すマグロ漁の今後を見据え、経営体質を強化しようと昨年からサンマ漁にも乗り出した。昨季は中古船1隻を導入して操業。しかし、水揚げは約1億8千万円と目標(3億円)を大きく下回ったことから、新造と中古の2隻を加え水揚げ額倍増を目指す。

 

餅をまき出漁を景気付ける浜川社長ら

餅をまき出漁を景気付ける浜川社長ら

 

 第65欣栄丸は気仙沼市の業者に発注し、約8億7千万円をかけて静岡県で建造した。集魚灯は全てLED。サンマの魚群を捕らえる最新鋭のハイテク機器を備え、速度も昨年導入した中古船と比べ15%もアップ。浜川幸三専務(41)は「コスト削減効果は大きい」と期待する。

 

 今季のサンマ漁には、新たに石巻市の業者から購入した中古船の第58欣栄丸(196トン、大崎雅仁漁労長、18人乗り組み)と2隻体制で臨む。8月16日に釜石港から出漁。12月初旬までロシア海域から三陸沖にかけて操業する。2隻合わせて35人の乗組員は県内を中心に採用した。

 

(復興釜石新聞 2016年7月30日発行 第508号より)

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