被災地代表 決意新たに、待ち遠しい入場行進〜釜石高に輝く選抜旗、初戦相手は11日に決定

2016/03/08|カテゴリー:復興釜石新聞 スポーツ

被災地代表としての決意を新たにした釜石高野球部

選抜旗授与式で、被災地代表としての決意を新たにした釜石高野球部=2月29日、釜石高で

 

 今月20日に開幕する選抜高校野球大会に21世紀枠で出場する釜石高(互野恭治校長、全日制530人)野球部に2月29日、選抜旗が贈られた。輝く校章が入った選抜旗は、開会式で菊池智哉主将が掲げ、堂々の入場行進をする。甲子園出場のシンボルを手にした部員らは「被災地の代表として恥じない試合を」と決意を新たにした。

 

 大会を主催する毎日新聞社から贈られた選抜旗は、スクールカラーの紫紺を地に、石楠花をデザインした校章がくっきりと浮かび上がる。授与式は同校体育館で行われ、全校生徒が見守る中、毎日新聞盛岡支局の柿沼秀行支局長から互野校長へ、さらに菊池主将へしっかりと手渡された。

 

 壇上に整列した24人の部員を前に、柿沼支局長は「岩手だけではなく被災地の代表としてがんばってきてほしい」、県高野連の真岩一夫会長は「甲子園で全国のみなさんに感動と感謝の気持ちを伝えてほしい」と激励した。

 

 互野校長は「センバツ出場は文武両道で努力する全校生徒へのご褒美。甲子園では伸び伸びと試合をし、校歌を歌おう」とエール。菊池主将は「全国各地から応援されていると実感する。釜石高の歴史をつくる甲子園初勝利を挙げ、ベスト4を超えて21世紀枠の歴史を塗り替えたい」と決意を表明した。

 

 このあと壮行会が行われ、生徒会長の佐々木希さん(2年)が「堂々と、感謝の気持ちを忘れずプレーしてほしい」とエール。佐々木偉彦監督は「一緒に甲子園に行こう。応援をよろしくお願いします」と生徒に呼びかけた。

 

 選抜旗が授与される模様は、翌日に卒業式を控えた3年生も見守った。3年間サッカー部で活動し、野球部と同じグラウンドで汗を流した菊池要君は「震災で祖父を亡くした。センバツ出場が少しでも復興への希望の光になってくれれば」と期待を込めた。

 

 釜石高ナインは21日から1週間にわたる愛知県東海市での合宿を終え、28日にバスで13時間をかけ釜石に帰ってきたばかり。佐々木監督は「体、心、頭づくりと、すべての面で成果があったが、走攻守どれを取っても力不足。甲子園で勝てるようになるにはまだまだ、これから」と気を引き締める。

 

 組み合わせ抽選は東日本大震災からちょうど5年となる3月11日に行われるが、菊池主将は「東北大会がそうだったように、相手が強ければ強いほど燃えるのが、うちのチーム。大阪桐蔭とか、できれば強いところと当たり、夏の大会にもつなげたい」と意気込む。

 

 釜石高ナインは組み合わせ抽選が行われる11日に甲子園に向けて出発する予定だ。

 

(復興釜石新聞 2016年3月2日発行 第466号より)

 

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