「水産釜石」復活を誓い合う、14施設 本年度内に復旧完了へ〜釜石湾漁協 竣工祝賀会

2016/03/01|カテゴリー:復興釜石新聞 産業・経済

釜石湾漁協漁業関連施設の復旧完了を記念する祝賀会で工事業者らに感謝状を手渡す細川組合長

釜石湾漁協漁業関連施設の復旧完了を記念する祝賀会で工事業者らに感謝状を手渡す細川組合長(右)

 

 東日本大震災で被災した漁業関連施設の復旧事業が本年度末でほぼ終了する見通しとなった釜石市の釜石湾漁協(細川道弥組合長)は19日、港町の陸中海岸グランドホテルで竣工(しゅんこう)祝賀会を開いた。組合員のほか漁業関係団体の代表、復旧工事に当たった建設業者ら約120人が出席し、「水産釜石」の復活を誓った。

 

 細川組合長は「すべての財産を失う中で、独自の復興委員会を立ち上げ漁業関連施設の復旧に取り組んできた。今後も安心で安全な水産物を提供できるよう、健全な漁協経営を継続していきたい」とあいさつ。野田武則市長は「今秋には新しい魚市場も完成する。水揚げは震災前の水準に戻りつつあるが、さらに上向くようにしたい」とエールを送った。

 

 復興工事に当たった建設業5社に感謝状を贈呈。同漁協の雁部国広副参事が経過報告したあと、組合員を中心に構成する平田神楽保存会が舞を披露し、復旧事業の完了を祝った。

 

 同漁協は2003年7月、釜石、平田、白浜浦の3漁協が合併して発足。10年には定置網船を新造するなど経営が軌道に乗ろうとした矢先に震災に見舞われた。震災では組合員15人と職員1人が犠牲になった。被害総額は約50億円にも上ったが、昨年度の水揚げは約6億3千万円と、震災前の約9割まで回復している。

 

 復旧整備されたのは漁協事務所や作業倉庫、ふ化場など14施設。2012年9月から順次工事を進め、本年度内の完了にめどが立った。漁船や漁具を含む総額約33億円に上る復旧事業費の大半は国や県の補助で賄った。

 

 整備された施設は次の通り。(かっこ内は完成時期と事業費)

 

【平田】▽釜石湾漁協本所事務所(14年3月完成/1億4593万円)▽平田保管作業倉庫(13年5月完成/1億660万円)▽ホタテネット洗浄施設(13年6月完成/948万円)

 

【白浜浦】▽釜石湾漁協白浜浦支所(13年3月完成/2480万円)▽白浜浦保管作業倉庫・東(13年3月完成/8620万円)▽同・西(14年7月完成/2億45万円)▽ホタテネット洗浄施設(14年11月完成/1160万円)▽佐須保管作業倉庫(13年6月完成/1億1440万円)▽白浜浦コミュニティー番屋(14年7月完成/3624万円)

 

【釜石】▽嬉石保管作業倉庫(15年3月完成/7520万円)

 

【定置】▽定置番屋(13年3月完成/5680万円)▽定置1号倉庫(13年3月完成/5257万円)▽定置2号倉庫(13年3月完成/6602万円)

 

【ふ化場】▽甲子川ふ化場(13年4月完成/4億1092万円)

 

(復興釜石新聞 2016年2月24日発行 第464号より)

 

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