甲子園初勝利の釜石高ナイン〜「鋼鐡の意志」で新たなステージへ

2017/03/08|カテゴリー:復興釜石新聞 文化・教育

 卒業する釜石高ナイン。甲子園出場の記念碑を囲んで

卒業する釜石高ナイン。甲子園出場の記念碑を囲んで

 

 昨年春のセンバツ大会で釜石高に甲子園初勝利をもたらしたナインの主力が卒業を迎えた。あの夢舞台から1年。後輩から記念のバットを贈られた卒業生は「鋼鐵の意志(はがねのこころ)甲子園出場」と刻まれた記念碑を前に、新たなステージでの”勝利”を誓った。

 

 控えの捕手、主将としてチームを引っ張った菊池智哉君は岩手大理工学部に進む。センバツ開会式で選抜旗を持ち、ナインの先頭に立って入場行進。2回戦の滋賀学園戦では最後のバッターとなり、三振で涙をのんだ。「甲子園での勝利は次のステップへ自信を持てた。人生これから、頑張っていきたい」

 

 「切り込み隊長」と刻まれたバットを手にした奥村颯吾君も岩手大理工学部に進む。小豆島との対戦で殊勲のV打。「大学でも、あの勢いで。将来のことは、それから考えます」と明るく笑った。

 

 肩痛をこらえながら甲子園で2試合を投げ抜いたエース岩間大君は中央大経済学部へ。「1球ごとの大歓声。本当に楽しかった」。野球は封印し、中学・高校の教師を目指して夢を追い続ける。

 

 鉄壁の遊撃手、守備でチームを盛り立てた石崎仁鵬(のりたか)君は薬剤師を目指して進学する。「甲子園の大歓声が今も耳に残っている。自分の宝物、自信になった」

 

 チームの”主砲”を担った菊池勇貴君は震災で被災し、今も鵜住居町の仮設住宅で暮らす。「甲子園出場は夢のよう。震災の時に支えてくれた方々への恩返しにもなった。進学して本当の目標を確かめたい」。県内の大学を受験し、合否発表を待つ。

 

(復興釜石新聞 2017年3月4日発行 第568号より)

 

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