サロンで絵本を身近に、盛岡市の3.11絵本プロジェクトいわて

2016/09/24|カテゴリー:復興釜石新聞 文化・教育

絵本にちなんだ劇を楽しむ子どもたち

絵本にちなんだ劇を楽しむ子どもたち

 

 盛岡市の「3・11絵本プロジェクトいわて」(末盛千枝子代表)による出張絵本サロンは10日、釜石市甲子町の甲子子育て支援センターで開かれ、訪れた親子らは絵本の読み聞かせやクイズ、紙工作の遊びなどを楽しみながら絵本の世界を満喫した。

 

 おはなし会では、手遊び歌や「だるまさんが」など大型絵本の読み聞かせ、絵本「お月さまってどんなあじ」からヒントを得て製作されたパネルシアターなどを上演。絵本を飛び出し、劇として披露された「おおきなかぶ」では子どもたちも「うんとこしょ どっこいしょ」と掛け声を送り、最後に大きなかぶが抜けると笑顔を輝かせた。

 

 会場内には、紙でできた魚の釣りやミニ絵本づくりを楽しむコーナーが設けられたほか、絵本を読んで質問に答えるクイズラリーも行われた。小型の移動図書館車「えほんカー」も盛岡からやってきて絵本をプレゼント。親子らは本選びに夢中になっていた。

 

 甲東こども園に通う瀬戸莉帆ちゃん(4)は「絵本すき。ワニの話がおもしろかった」とにっこり。母親の由里香さん(29)は「ひらがなを覚え始めて絵本を読むのを楽しんでいるようだ。園以外の子どもたちとも触れ合えるいい機会になった」と見守った。

 

 3・11絵本プロジェクトいわては被災地の子どもたちに絵本を届ける取り組みとして立ち上がった。「絵本があって、ほっとできる場所」を提供しようと絵本サロンを盛岡で定期的に実施。その中で行う遊びをボランティアが考案し、子どもたちの反応も参考に改良し、被災地に出張して読み聞かせ団体にノウハウを伝えている。

 

 釜石市への支援は5千冊超の絵本の寄贈のほか、6台あるえほんカーの1台を市内の読み聞かせグループに贈っている。出張サロンの開催は初めて。同プロジェクトの赤沢千鶴事務局長は、多くの親子が思い思いに楽しむ様子に「これからも絵本を通した応援を続けていきたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2016年9月17日発行 第521号より)

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