「親富幸通り飲食店会」設立、釜石市大町1丁目界隈〜にぎわい創出へ29店加盟


2016/08/08
復興釜石新聞アーカイブ #産業・経済

「親富幸通り」と名称を改め、にぎわい創出を目指して飲食店会が設立された大町1丁目界隈

「親富幸通り」と名称を改め、にぎわい創出を目指して飲食店会が設立された大町1丁目界隈

 

 釜石市大町1丁目界隈(かいわい)、「親不幸通り」の通称で市民に親しまれてきた飲食店街が「親富幸通り」と名称を改め、新たに飲食店会を設立した。東日本大震災後さびれる中心市街地に、にぎわいを取り戻そうと飲食店業者らが立ち上がる。年内にもイベントを企画し、地域活性化に動き出す。

 

 設立総会は7月26日に大町の青葉ビルで開かれ、飲食店の経営者ら15人が出席。設立準備委員会の久保秀俊代表(スリーナイン)は「次の世代へ飲食店街を残す組織にしたい。みんなでやろう」と呼び掛けた。会則などを決め、初代会長には久保さん(68)を選んだ。

 

「かまいし親富幸通り飲食店会」の設立総会

「かまいし親富幸通り飲食店会」の設立総会

 

 今後の活動内容も協議。▽加盟店のステッカー作り▽パンフレット(マップ)作成▽ミュージックコンサート開催▽「はしご酒」やスタンプラリーの実施―などをめぐり意見を交わした。「通りの入り口に看板を」「避難訓練や親睦会、美化運動の実施を」などの要望も出た。

 

 副会長を務める及川繁さん(64)=童里夢=によると、「親不幸通り」の通称で市内最大の飲食店街が形成されたのは戦後間もなくという。飲食店会設立の話は震災前からあったが、震災で大町1丁目界隈の約8割に当たる飲食店が被災。5年余りを経て飲食店街も落ち着きを取り戻し、やっと具体化する。同界隈で営業する飲食店のうち29店が加盟した。

 

 久保会長は「任意団体だが、組織化されれば市など関係行政機関にまとまった要望もできる」とメリットを強調。界隈の飲食店にさらなる加入を呼び掛ける。

 

 親富幸通り商店会の加盟店、役員は次の通り。
 【加盟店】AQUA(アクア)、シルク、アップダウンデイ、麗、さくら、ステラ、ひといろ、彩、新華園支店、PatiO、サン、和っつ、マリア、Gee style(ジースタイル)、帆のか、浜焼太郎三陸釜石店、よさく、祥、スリーナイン、二番街、絵里瑛留、リヴァル、うさぎ、ブルジョア、童里夢、愛子、ラベンダー、Amethyst(アメジスト)、GYARICK(ギャリック)

 

 【役員】▽会長=久保秀俊(スリーナイン)▽副会長=及川繁(童里夢)小澤ひろみ(リヴァル)▽理事=鈴木葉子(絵里瑛留)福士達也(和っつ)▽会計=佐々木悦子(うさぎ)▽監事=伊藤光代(二番街)最上眞知子(祥)

 

(復興釜石新聞 2016年8月3日発行 第509号より)

 

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