ラグビーで学ぶ「思いやり」、鵜住居小で体験授業


2020/12/02
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ #文化・教育

パスをつないでラグビーの楽しさに触れる児童

パスをつないでラグビーの楽しさに触れる児童

 

 鵜住居小(堀村克利校長、児童144人)は、ラグビーワールドカップ(W杯)の成果を生かしたまちづくりの推進に向け、釜石市が企画する「ラグビーのまち釜石」教室を体育の授業に取り入れている。12日は3、4年生が参加。地元のラグビー選手も実践する少しきつめのトレーニングメニューで競技を体験し、仲間を思いやる気持ちや協力することの大切さを体感した。

 

 講師は市スポーツ推進課ラグビーのまち推進係の長田剛主任。元ラグビー選手で、所属していた釜石シーウェイブス(SW)RFCの河野良太選手、吹越大清選手、吉田竜二選手兼コーチがサポートした。

 

 3年生27人の授業では「みんなで協力して目標を達成する」をテーマに、5チームに分かれて腕立て伏せや腹筋など10種類のトレーニングに挑んだ。走りながらパスをつなぐチャレンジでは、ボールを落として初めから何度もやり直しするチームも。「頑張れ」「もう少しだよ」と互いに声を掛け、励まし合ってメニューを達成した。

 

 小林大空(かなた)君は「みんなと力を合わせるのが楽しかった。ラグビーに親しみを持てた」と笑顔を見せた。

 

 品位、情熱、結束、規律、尊重という「ラグビー憲章」を紹介した長田主任。「ひとりでは難しいことも、みんなでやればできる。それぞれ得意、不得意なことがあり、できることで力を出し合うことが大事。普段の生活でも仲間と協力し合うことを忘れないで」と呼び掛けた。

 

 この教室は、ラグビーの魅力や楽しさに触れながら心身の健康増進、体力向上を図り、ラグビー精神を身に付ける機会にしてもらうのが狙い。実技・座学を選択でき、これまでに市内4小中学校で実施された。5校目の同校では6~13日に行い、全学年が取り組んだ。

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