「マンガで学ぼう交通安全」〜釜石・大槌の小学校に読本贈る、釜石地区交通安全協会


2020/02/28
復興釜石新聞アーカイブ #防災・安全

子ども、家庭の交通安全を願いマンガ読本を学校に寄贈した釜石安協の菊地会長(右)

子ども、家庭の交通安全を願いマンガ読本を学校に寄贈した釜石安協の菊地会長(右)

 

 釜石地区交通安全協会(菊地次雄会長)は20日、釜石・大槌地域の小学校11校(釜石市9校、大槌町2校)にマンガ形式の交通安全読本を各2冊、計22冊を贈った。贈呈式は釜石市中妻町の釜石警察署で行われ、菊地会長と仲谷千春署長が市教育委員会の高橋康明教育部長、町教委の沼田義孝教育長に託した。

 

 菊地会長は「約50年に及ぶ交通安全活動で、子どもやお年寄りの事故を減らそうと取り組んできた。無事故への特効薬はない。16日には釜石市内で、お年寄りが交通事故で亡くなった。『雀百まで踊り忘れず』という。子どもたちがこの本に触れて事故防止を考え、安全に暮らすよう願う」と期待を述べた。

 

 仲谷署長も「夜間の外出時に白い服装や反射材を身に着けることは安全効果があり、巻き込まれ事故や、停止した車の急なドアの開閉による危険などにも触れている。震災では、津波防災を学んだ小学生の子どもが率先避難者として祖父母を救った実例がある。子どもの安全意識が高まり、家庭、お年寄りに波及するよう期待する」と願った。

 

 両教委は各学校の図書館に常備して読書に提供するとともに、児童の安全指導などに活用を図るという。

 

釜石地域の11小学校に贈られた読本

釜石地域の11小学校に贈られた読本

 

 この読本は、公益財団法人自転車駐車場整備センターが編集・発行した「自転車交通ルールを学ぼう」。2011年から同じタイトルで発行を続け、25刊目となる。約300ページには、交通安全の多様なテーマに対応したストーリーがマンガで描かれ、子どもが理解しやすい構成となっている。

 

 釜石署管内では昨年、子ども(中学生以下)の人身事故は2件で、歩行中の車との接触事故と、車に同乗中の赤ちゃんの負傷。いずれも軽傷だった。

 

(復興釜石新聞 2020年2月22日発行 第869号より)

 

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