友好の絆をより深く、野田市長ら訪問団 フランス・ディーニュ市へ〜支援に感謝 復興状況報告、ラグビーW杯・ジオパーク情報交換

復興釜石新聞2018/09/27

ディーニュ市訪問に向け意欲を示す野田市長(左)ら

ディーニュ市訪問に向け意欲を示す野田市長(左)ら

 

 釜石市は20日、姉妹都市、フランスのディーニュ・レ・バン市に派遣する訪問団の結団式を行った。訪問団は野田武則市長を団長に市職員、市国際交流協会員ら計6人。26日〜10月1日の6日間の日程で、ディーニュ市の幹部職員らと面会し、両市の友好の絆を深める。

 

 両市の交流は、1992年に釜石で開催された「三陸・海の博覧会」で、ディーニュ市にある「アンモナイトの壁」のレプリカを展示したのがきっかけ。その後、レプリカを鉄の歴史館で永久保存することになり、94年に姉妹都市を提携したが、2000年代に入ると関係性は薄れていった。

 

 交流再開に向けた取り組みを進めようとした矢先の2011年3月、東日本大震災が発生。釜石の被害状況を知ったディーニュ市から義援金や応援メッセージが送り届けられ、震災支援をきっかけに新たな関係が動き出した。

 

 釜石からは現状や支援への感謝を伝えるため、11年8月に中学生、12年5月に市国際交流協会員、13年8月には高校生がディーニュ市を訪れている。13年5月にはディーニュ市の代表団が釜石入り。被災地域を視察し、仮設住宅住民や子どもたちと交流した。

 

 今回の訪問は、支援への感謝と復興状況の報告のほか、来年に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催のPR、世界ジオパークに認定されているディーニュ市から三陸ジオパークに関する助言など、情報、意見を交わすのが目的。釜石市が派遣する訪問団で、市長自らが出向くのは初めてとなる。

 

 一行は、26日にフランス入り。27日は、マノスク市にある化粧品メーカー「ロクシタン社」を表敬訪問し、震災で被災した大町の青葉ビル再建に向けた支援などへの感謝を伝える。28、29日はディーニュ市に滞在。歓迎セレモニー、世界ジオパークに関する会議などに出席して友好を深める。30日はパリに移動し、帰国の途に就く。

 

 結団式では、野田市長が「震災後の支援では力強い後押しをもらった。W杯、ジオパークなどさまざま協力したい事案があり、訪問を決めた。短い期間だが大切にし、関係性の深い交流につながるよう見聞を深めたい」とあいさつ。団員の自己紹介、旅行日程の説明などが行われた。

 

 副団長を務める市国際交流協会の丸木久忠会長は「緊張の面持ち。機会をもらったので、しっかり交流を深めたい」、協会員でフランスに留学経験のある岩間幸子さんは「市民としてできる交流をお手伝いしてくる」と意気込みを語った。市からは平松福寿産業振興部長、笹村聡一秘書係長、岩鼻千代美国際交流係長が参加し、「経済、市民間交流の道筋を付けたい」などと意欲を示した。

 

(復興釜石新聞 2018年9月22日発行 第725号より)

 

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