釜石シーウェイブス、逆転で地元連勝〜次節以降の決戦に弾み


2016/09/25
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

逆転のトライを決める村井佑

逆転のトライを決める村井佑

 

 ラグビーのトップイーストリーグ・ディビジョン1の第2節、釜石シーウェイブス(SW)RFCは18日午後2時から、ホームの釜石市球技場に栗田工業ウォーターガッシュを迎え撃った。前半から逆転、リードを許す展開も後半に逆転、粘り強い守備で40―35(前半19―28)で連勝した。ホームでの好発進をバネに、次節25日は東京・秩父宮ラグビー場で日本IBMビッグブルーと対戦する。

 

 前半2分、釜石はFBジェームス・カマナが鮮やかなステップとスピードで栗田守備陣を切り裂き右中間にトライ、コンバージョンゴールも成功して7点を先制した。しかし、その後は攻め込まれる展開が続き、11分、15分、16分、24分と立て続けに4トライ(ゴール)を許し7―28と点差を広げられた。ようやく終盤に態勢を立て直し、29分にはモールからFW中村彰が右中間にトライ。さらに41分には認定トライを奪い19―28と9点差で折り返した。

 

 後半4分、敵陣のラインアウトからモールで押しFW中村彰が左中間にトライ、2点差。しかし、18分、栗田の反撃を受けトライ(ゴール)を許し9点差に押し戻された。

 

 21分、敵陣でキックチャージしたボールをつなぎ、交代出場のFL佐藤雄太が左隅にトライ。SOジョー・ピーターセンが難しい角度からゴールを成功させ、再び2点差に迫った。27分、粘り強いサイド攻撃でTB村井佑太朗が左隅にトライ、逆転。ピーターセンが好キックでゴールを決め5点差とした。

 

 終盤の約10分は、自陣ゴールライン間近での守備に追われた。栗田の左右への展開、突進を何度もしのぎ、栗田がノット・リリース・ザ・ボールの反則。直後に清水塁レフェリーのノーサイドのホイッスルが響いた。

 

 大漁旗を振り続けた釜石応援席は、前回の快勝と打って変わったシーソーゲーム、終盤の防戦を息をのんで見守った。勝利の瞬間、喜びを爆発させる一方、安心の大きなため息がもれた。

 

 三浦健博ヘッドコーチは「地元での開幕2連戦は、絶対勝たなければならなかった。後半は目の前の相手をノミネートし、集中しよう。粘り強く―と指示した。気持ちを出したゲームだった。後は東京。自分たちの(目指す)ラグビーをしたい」と語った。
 須田康夫主将は「地元の応援は力になった。今後はトーナメントと思い、しっかり勝つ準備をする。国体(7人制ラグビー)にも備える」と先を見据えた。

 

(復興釜石新聞 2016年9月21日発行 第522号より)

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