新築整備の「橋野地区消防屯所」落成 地域防災へ機能強化 住民の安心安全に団員ら決意新た


2026/04/30
釜石新聞NewS #防災・安全

テープカットで「橋野地区消防屯所」の完成を祝う関係者=19日、橋野町38地割(太田林)

テープカットで「橋野地区消防屯所」の完成を祝う関係者=19日、橋野町38地割(太田林)

 
 施設の老朽化に伴い、新築整備された釜石市橋野町の「橋野地区消防屯所」のお披露目会が19日、現地で開かれた。過疎、高齢化で消防団員が減少する地域の消防力を維持するため、町内の3屯所を合築する形で、市が町中心部の県道釜石遠野線沿いに新施設を整備。管轄する市消防団第7分団(菊池浩分団長、団員53人)の本部機能も担う。出動体制の充実が図られ、地域防災力強化に期待が寄せられる。
 
 お披露目会は同第7分団、橋野町振興協議会(菊池郁夫会長)、消防団第7分団後援会(洞口政伸会長)が主催。団員と来賓、地域住民ら約100人が集まった。菊池分団長は「3集落の屯所の統合は市の新たな試みでもあり、消防力を向上させる狙いがある。居住地域に屯所がなくなることに不安を感じる人もいるかと思うが、従来と変わらない装備で一気呵成(かせい)に対処し、駆け付けた消防署員と役割分担しながらしっかり対応していく」とあいさつ。施工した山長建設(大只越町)の山﨑寛代表取締役社長に感謝状を贈った。テープカットの後、橋野鹿踊りの舞で新屯所落成を祝い、餅まきが行われた。
 
新屯所のお披露目会であいさつする市消防団第7分団の菊池浩分団長(右上)

新屯所のお披露目会であいさつする市消防団第7分団の菊池浩分団長(右上)

 
施工した山長建設の山﨑寛代表取締役社長(左)に感謝状を贈呈

施工した山長建設の山﨑寛代表取締役社長(左)に感謝状を贈呈

 
地元郷土芸能の橋野鹿踊り(右)は「館褒め」などの踊りで会を盛り上げた

地元郷土芸能の橋野鹿踊り(右)は「館褒め」などの踊りで会を盛り上げた

 
餅まきでは餅のほか、産直・橋野どんぐり広場の名物菓子も宙を舞った

餅まきでは餅のほか、産直・橋野どんぐり広場の名物菓子も宙を舞った

 
 新屯所は912平方メートルの敷地に建設。木造平屋の建物は床面積288平方メートルで市内最大。同分団第2部、第3部の各詰め所(和室・土間)、本部の和室、消防車両3台分の車庫、資材置き場などを備える。昨年8月に着工、本年3月に完成した。4月から同所を拠点とした業務が始まっている。
 
隣り合う2部、3部の詰め所(左上)。本部の和室は42畳(右上)。屯所は県道に面し、迅速な出動が可能

隣り合う2部、3部の詰め所(左上)。本部の和室は42畳(右上)。屯所は県道に面し、迅速な出動が可能

 
新屯所の車庫。本部、2部、3部の各車両が収納される。奥には資材置き場も

新屯所の車庫。本部、2部、3部の各車両が収納される。奥には資材置き場も

 
 第7分団は栗林町と橋野町を管轄。4部体制を維持してきたが、約5年前に団員不在で4部(橋野町横内)を廃止。2、3部が橋野町全域の消防活動を担う。2部(町中心部)の屯所は築42年、3部(同中村)の屯所は築37年が経過。市内で最も古く、老朽化が進んでいたため、建て替えが急務だった。同町太田林に用地を選定したが、縄文時代の集落遺跡があったため記録保存の発掘調査が必要となり、同調査(2022、23年度)の終了を待って用地造成が行われた。
 
 菊池分団長(61)は屯所の合築整備について、「地元在住の団員が減っていることもあり、県道沿い1カ所に集約したのは、団員の参集、迅速な出動にはむしろ好都合。機能性も高まると思う。毎年1人でも団員を確保しながら、火災予防の啓発を強化していきたい」と話す。

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