楽しい!安い!「かまいし百円市」祝10回 お宝ゲット、リユース推進、交流人口増市内外から注目

100円握ってお宝探し! 10回目を迎えた「かまいし百円市」=3月29日、TETTO前広場
釜石まちづくり会社主催のフリーマーケット「かまいし百円市」は3月29日に開かれ、市内外からの来場者でにぎわった。2022年夏から始まった同イベントは、年3回のペースで続けられ、今回で10回目を迎える。商品は全て“100円”という誰でも気軽に買える価格、家庭に眠っている物を必要な人に使ってもらえるリユース実践と買う側、売る側双方にうれしい企画は、近年の物価高、資源循環型社会推進も背景に注目を集める。主催者は今後も定期的に開催し、「来れば必ず楽しみと発見がある」場を提供していきたい考え。
百円市の会場は釜石市大町の市民ホールTETTO前広場。午前10時の開店を前に大勢の人たちが詰めかけた。今回は釜石、遠野、大船渡の3市から12店が出店。衣類、おもちゃ、食器、古本、ハンドメイド雑貨…など多彩な品物が並んだ。来場者は各店を回り、気になったものを品定め。子どもたちはシールやステッカー、ぬいぐるみなどに夢中になり、親子でお得な買い物を楽しんだ。

市内外から12店が出店。来場者が各店を回って掘り出し物を求めた

一番人気は衣類。開店と同時に人だかりができた

子どもたちは人気ゲームのカードやステッカーに目がくぎ付け
釜石市の工藤久さん(67)は初出店。趣味で30年ほど続けてきた小鳥飼育の用品を持ち寄った。鳥かご、つぼ巣、餌入れ、足輪…。「趣味が高じて、いろいろ集めてしまった。使い切れず、捨てるのももったいないので、使っていただける方があればと思って」。ジュウシマツやベニスズメなど小型の鳥を代替わりしながら飼育。数か月前、最後の1羽が旅立った。フリマでは珍しい品だけに興味津々で足を止める客も。鳥飼育以外にも応用できそうなものもあり、視線が集まった。

小鳥の飼育用品を並べた工藤さんのブース。大型の鳥かごは早々にお買い上げ。発想次第でさまざまな用途に活用できそう
今回の出店者の3分の1は過去にも出店経験のある“常連さん”。遠野市の菊池陽絵さん(36)は友人と2人で、衣類やアクセサリー、雑貨などを並べた。中には一度も着ることなくタグがついたままタンスで眠っていた洋服も。副業の弁当・焼き菓子店で販売しているクッキーなども販売した。「自分たちも楽しいし、お客様にも喜ばれているよう。さまざまな方々と交流できるのも魅力」と隣町での出店を重ねる。

遠野市で「AYAORI HOT CAT」という店を開く菊池さん。家庭で眠っていた衣類や雑貨のほか、店で出している焼き菓子も販売した
イベントの周知はチラシの市内新聞折り込みのほか、同社のインスタグラム、フェイスブックなどで行っている。SNSでの情報発信は予想以上に目にしている方が多いようで、会場には市外から足を運んだという人も。定期開催しているのを知ると、「また、ぜひ」と会場を後にした。
花巻市から家族4人で初めて訪れた女性(36)は「フリマってよくあるけど、100円というのが分かりやすくていい。悩まないで買えるし…」とにっこり。子ども服、絵本、ぬいぐるみなどを購入した。幼児用品は使用期間も限られるため、子育て世代にとって安く手に入れられるのはうれしい限り。「見るだけでも楽しい」と声を弾ませた。宮城県気仙沼市の熊谷牧子さん(50)は友人と3人で訪れた。「これが目当てで」。昨年に続いて2回目の来場と明かし、金魚鉢や食器、鉄鍋などバラエティーに富んだ袋の中を見せてくれた。「100円で買えるのはうれしいですよね。掘り出し物を探すのも楽しい。それぞれ特色あるお店で面白かった」と満喫。「また、おじゃまします」と再訪を望んだ。

子育て世代にうれしい子ども服やおもちゃ。出店者にとってもまだ使えるものを次の利用者につなげられるのは最高の喜び

過去にも複数回出店している古本屋さん。来場者には内容や感想を聞いて購入できるメリットも

初企画の100円詰め放題コーナーも盛況!「ふりかけ何個入るかな?」
今回は10回記念として、主催者が用意した“100円詰め放題”コーナーもあった。手のひらサイズの小袋にふりかけ、おやつサラミ、キラキラストーンのいずれかを、入るだけ詰めるお楽しみ企画。大人も子どもも夢中になった。
同社の下村達志事業部長は「リサイクル、リユースが推奨される時代というのもあり、そういう意識で出店される方も増えている。出店者、来場者ともに市外から来てくれる方もいて、交流人口拡大にも貢献できているよう。今後も周知を広げ、安定的に継続していきたい」と意欲を見せる。

開店から20分ほどで空になるハンガーも続出。お目当てのものをゲットしたい方は早めの来場がおすすめ

釜石新聞NewS
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