釜石市国際外語大学校で初の卒業式 1期生18人巣立つ それぞれ新たな道へ


2026/03/18
釜石新聞NewS #文化・教育

及川源太校長(手前)から卒業証書を受け取る卒業生

及川源太校長(手前)から卒業証書を受け取る卒業生

 
 釜石市国際外語大学校(及川源太校長)の卒業式が13日、同市大町の釜石市民ホールTETTOで行われた。2024年4月の開校後、初めての卒業式。日本語学科のネパール人留学生16人、外語観光学科の日本人学生2人が卒業証書を手に、新たな一歩を踏み出した。
 
在校生や教職員、保護者らに見守られ入場する卒業生

在校生や教職員、保護者らに見守られ入場する卒業生

 
サリーなど華やかな民族衣装をまとって卒業式に臨む

サリーなど華やかな民族衣装をまとって卒業式に臨む

 
 及川校長が一人一人に卒業証書を手渡し、「釜石の風、精神を肌で感じてきた皆さんの心の中には、困難に負けない意志の強さ、優しさがしっかりと根付いているはず。1期生としての誇りを胸に、広い世界へ羽ばたいてほしい」と激励した。
 
卒業証書を掲げて笑顔を見せる1期生

卒業証書を掲げて笑顔を見せる1期生

 
卒業生にはなむけの言葉を送る及川校長

卒業生にはなむけの言葉を送る及川校長

 
 在校生を代表し、外語観光学科の成田彩華さん(19)、日本語学科のスワル ロチャンさん(20)が送辞。学業に取り組む姿勢や地域との向き合い方に刺激を受け新たな目標を見いだせたこと、慣れない場所での生活に助言をしたり助けてくれたことなど、1期生との思い出に触れながら感謝を伝えた。
 
在校生が送辞。卒業生(手前)に感謝を伝える

在校生が送辞。卒業生(手前)に感謝を伝える

 
答辞で将来への決意を語るラマ ビサルさん

答辞で将来への決意を語るラマ ビサルさん

 
 日本語学科の卒業生を代表して答辞を述べたラマ ビサルさん(23)は「言葉だけでなく、日本の文化、ルールも教えてもらった。釜石で学んだことを生かしたい」と決意を示した。このあと、岩手県外の専門学校に進み、貿易などを学ぶ。将来の夢は「会社を作りたい。貿易で日本とネパールをつなげたい」と思い描く。
 
 答辞を述べた外語観光学科の1期生は「同じ目標を持つ仲間と出会い、励まし合いながら過ごした2年間は、あっという間だった。多くの人が挑戦を後押しし、見守ってもらったおかげで貴重な体験ができた。挑戦することを恐れず、一日ずつ積み重ねて」と、在校生にメッセージを送った。
 
学校での思い出や将来への思いを胸に式に臨む卒業生

学校での思い出や将来への思いを胸に式に臨む卒業生

 
 皆勤賞の表彰もあり、日本語学科の11人に賞状が贈られた。ブダトキ ルパさん(20)は「日本に来た時はさみしかった」と明かすも、同郷の仲間と励まし合いながら学び、生活する中で釜石にいい印象を持った。なかでも、介護のアルバイトでは高齢者との触れ合いが楽しく、「介護福祉士になる」という夢につながった。盛岡市の医療福祉系の専門学校に進学。資格を取り、「釜石に戻ります」と笑顔を見せた。
 
卒業式の後に開かれたサンクスパーティー

卒業式の後に開かれたサンクスパーティー

 
抱き合って別れを惜しむ卒業生と地域住民

抱き合って別れを惜しむ卒業生と地域住民

 
 式の後には、学校の授業の協力者やアルバイトの受け入れ先企業の関係者らを招いたサンクスパーティーを開いた。地域に溶け込んだ1期生の晴れやかな顔を見つめた同校の松島理香子副校長は「先輩がいない中、1期生と一緒に学校づくりをしてきた。彼らのひたむきさ、向上心を感じた地域の方々が愛情深く迎え入れ、育ててくれた。学生に恵まれた。頑張った学生を心から尊敬している」と感慨深げに話した。
 
 外語観光学科の卒業生は県内外の企業に就職。日本語学科の卒業生は県内外の専門学校などに進学し、ビジネスマネジメントや介護などをさらに学ぶ。

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