2部トップ3今季こそ ラグビーリーグワン3年目 釜石SWが出陣式 10日ホームうのスタで開幕戦
2023-24シーズン出陣式に臨む日本製鉄釜石シーウェイブス
NTTジャパンラグビーリーグワン2部の日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)は1日、今季リーグ戦の開幕を前に、釜石市港町のイオンタウン釜石で出陣式を行った。SWの開幕戦は10日。釜石鵜住居復興スタジアム(うのスタ)で、豊田自動織機シャトルズ愛知と対戦する。リーグワンシーズン初戦をホームで迎えるのは初めて。目標のトップ3(3位以上)達成へ重要な一戦を、選手・スタッフ、ファンが一丸となって迎え撃つ。
出陣式には約100人が参加。今季着用する新ジャージーを身に着けた選手6人がステージに上がると客席から大きな拍手が湧き起こった。赤(ファースト)と白(セカンド)の新ジャージーは、大漁旗に描かれる波や同スタジアムの大屋根(帆船の帆をイメージ)をモチーフにしたデザインが施される。
ファンらの大きな拍手に迎えられ入場する選手
今季着用する1stジャージー(赤)と2nd同(白)
集まった人たちを前に今季への意気込みを述べる小野航大主将(左)
ファン、サポーターらを前にWTB小野航大主将は「今季こそトップ3に入り、1部との入れ替え戦に進めるよう一丸となって頑張りたい。勝利の喜びを分かち合えることを楽しみにしている」。フランカー河野良太クラブキャプテンは「うのスタで全勝したい。ぜひ会場に足を運んで選手の背中を押していただければ」。チームには今季10人が新加入。ポジション争いも激しく、開幕へいい準備ができているという。
チームは昨季の反省からFWの強化を進めてきた。プロップ稲田壮一郎選手は「スクラムトライを決め、全員でガッツポーズをしたい」、フッカー伊藤大輝選手は「ジャッカルでボールを奪い、チームにいい流れを作りたい」などと抱負を述べ、目標達成へ強い意志を見せた。
スポンサーを代表し、日本製鉄北日本製鉄所の倉地三喜男副所長(釜石地区代表)が激励のメッセージ。「たくさんの方々が皆さんを全力でサポートしている。仲間、自分を信じ、プライドを持って最後まであきらめずに戦ってほしい。必ず結果はついてくる」と熱いエールを送った。
スポンサーを代表し激励の言葉を送る日本製鉄北日本製鉄所の倉地三喜男副所長
リーグワン2部は全6チームで戦う。昨季1部11位のNECグリーンロケッツ東葛、同3部1位のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪と2位の九州電力キューデンヴォルテクスが新たな顔ぶれ。釜石SWの須田康夫ヘッドコーチは「昨季以上に厳しい戦いになる」と予想。初戦の愛知を「トップ3を目指す上で必ず勝たないといけない相手」と見据える。小野主将も「自分たちが準備してきた強みでどれだけ戦えるかが鍵。自信を持って臨みたい」と開幕勝利へ闘志をみなぎらせる。
SWはレギュラーシーズン全10試合のうち3試合(12月10日、3月3、10日)を釜石鵜住居復興スタジアムで対戦。今季は初めて福島県いわき市のハワイアンズスタジアムいわき(12月24日)、盛岡市のいわぎんスタジアム(3月24日)でも試合が行われる。
出陣式に足を運んだ盛岡市の鈴木悠征さん(45)は「選手の意気込みが伝わってきた。いい試合を見せてほしい」と期待。妻望美さん(30)は「(釜石に根付く)鉄の心で頑張ってほしい」と応援メッセージ。まだ実現していない会場での観戦を心待ちにし、「今季は盛岡で試合があるのでぜひ見に行きたい。都合がつけば釜石のスタジアムにも」と声をそろえた。
大勢のファン、サポーター、スポンサーが集まり選手らを励ました
力強く意気込みや抱負を話す選手に拍手でエール
釜石SWのホストゲーム5試合は、釜石大槌地区の小中学生は学校を通じて配布した「ドリームパスポート」の提示により無料で観戦できる。開幕戦は「シニアサンクスデー」として65歳以上の方を無料招待する(受付で年齢が分かる運転免許証、マイナンバーカードなどを提示)。開幕を祝い、釜石ラグビー応援団がホタテの稚貝汁を先着200人に振る舞う予定。
最後は地酒や地ビールなどが当たるお楽しみ抽選会も行われた
釜石新聞NewS
復興釜石新聞を前身とするWeb版釜石新聞です。専属記者2名が地域の出来事や暮らしに関する様々なNEWSをお届けします。取材に関する情報提供など: 担当直通電話 090-5233-1373/FAX 0193-27-8331/問い合わせフォーム