スイカ割り、花火…夏の風物詩で世代間交流 釜石小・大町地区子供会 地域とのつながりづくり


2023/08/23
釜石新聞NewS #地域

スイカ割りで交流を楽しむ釜石小児童とお年寄り

スイカ割りで交流を楽しむ釜石小児童とお年寄り

  
 釜石小学校(釜石市大渡町)の大町地区子供会(千葉法子地区長、児童21人)は17日、地区内にある高齢者施設で世代間交流会を開き、多世代でスイカ割りや花火遊びを楽しんだ。夏休みの親子レクリエーション行事として実施。児童と保護者ら30人がお年寄りと触れ合いながら思い出を作った。
  
 親子レクは新型コロナウイルス禍で行えずにいたが、感染症法上の位置づけが5類に引き下げられたこともあり、「子どもたちに楽しい夏の思い出を」と数年ぶりに計画した。子どもが大人たちと関わることで地域とのつながりができることをしようと考え、市地域包括支援センターに相談。同センターが、認知症対応型共同生活介護や小規模多機能型居宅介護事業を行うコンフォートライフ(松田宇善代表社員)に話を持ちかけた。
   
 会場は、同社が運営する施設「やかた」の駐車スペース。小規模多機能ホーム(定員29人)、グループホーム(同9人)、デイサービス(同3人/日)の入居者や利用者、職員ら30人ほどが子どもたちを待ち構えた。
   
子どもたちがスイカ割りに挑戦。目隠しをして臨んだ

子どもたちがスイカ割りに挑戦。目隠しをして臨んだ

   
 同センターが用意したスイカを前に、幅広のひもで目隠しした児童たち。プラスチック製の野球バットを手に3回、ぐるぐると回って、おぼつかない足取りでスイカに向かって進んだ。頼りは、友達からの「もっと右」「もう少し前」などの声。歩を止め、中腰の姿勢で力いっぱいバットを振りおろし、見事、スイカに命中すると、「おおー」と歓声と拍手が沸き起こった。
   
「そのまま真っすぐ」「はい、ストップ」。友達の声が頼り

「そのまま真っすぐ」「はい、ストップ」。友達の声が頼り

  
スイカ割りのこつは中腰。命中してもしなくても楽しい

スイカ割りのこつは中腰。命中してもしなくても楽しい

  
施設職員は方向を見失った“フリ”で利用者を驚かせたり

施設職員は方向を見失った“フリ”で利用者を驚かせたり

   
 スイカを味わった後は、花火遊びの時間。子どもたちが手持ち花火を楽しむ様子をお年寄りが見守った。5年の羽賀孔成君は、参加したくてうずうずしていた高齢男性に線香花火を手渡し、一緒にパチパチ。「喜んでもらえて良かった。やかたの前を通った時に顔を見たら、『こんにちは』と声をかけたい」と笑った。
   
手持ち花火を楽しむ子どもたち。「煙たいけどキレイだね」

手持ち花火を楽しむ子どもたち。「煙たいけどキレイだね」

  
「わー、きれい」。置き型の噴出花火は少し離れて楽しんだ

「わー、きれい」。置き型の噴出花火は少し離れて楽しんだ

   
 地域密着型の運営を目指す同施設では外部との交流行事や利用者主体で小学生の登下校を見守る「スクールガード」などを行っていたが、コロナの影響で中断。5類移行で行動制限は緩和傾向にあるが、高齢者施設での対応は変わらず続いていて、今回の交流会も悩んだという。ただ、入居者らが喜ぶ姿に、松田代表(52)は「いろいろ刺激になったようだ。この『家』からどんどん外に出て飲んだり買い物したり自由に過ごしてもらうのが理想。地域に開かれている施設として、できる形でつながりを深めていきたい」と見据えた。
   
児童とお年寄りが仲良く花火を楽しむ様子を見守る千葉地区長

児童とお年寄りが仲良く花火を楽しむ様子を見守る千葉地区長

   
 千葉地区長(47)は市臨時職員として高齢者と関わりのある業務に携わっていて、「子どもとの交流を通して高齢者に役割を見いだしてもらえたら」との期待もあった。世代を超えて夏の風物詩を堪能する様子に、ほっとした様子。「普段、地域に見守られている子どもが、今日は元気を分けられたと思う。にぎやかさが広がるような企画を続けたい」と思いを巡らせた。

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