特殊詐欺被害を未然防止 釜石警察署、ローソン釜石大町二丁目店に感謝状


2022/10/20
釜石新聞NewS #防災・安全

詐欺被害防止の功労で感謝状を受けた廣澤店長(右)

詐欺被害防止の功労で感謝状を受けた廣澤店長(右)

  
 釜石警察署(前川剛署長)は10月12日、特殊詐欺被害を未然に防止した釜石市大町のコンビニ、ローソン釜石大町二丁目店(廣澤祐太店長)に署長感謝状を贈った。電子マネーギフト券の購入金額が高額だったことから、「詐欺だ」と確信したという。
   
 贈呈式は中妻町の同署であり、廣澤店長に感謝状を手渡した前川署長は「適切な声掛けと親身な対応が間一髪、水際の被害防止につながった。地域の安全安心のため連携は不可欠。より一層の協力を」と期待した。
   
前川署長(中)から感謝状を受け取る廣澤店長(右)

前川署長(中)から感謝状を受け取る廣澤店長(右)

   
 同署によると、9月27日に市内在住の50代男性が来店し、総額20万円分の電子マネーを購入しようとした。応対した店員は購入金額が高額だったことから不審に思い、詐欺を疑って通報。同店に急行した署員が男性から購入理由などを聞き出し、捜査する中でサイト利用名目の架空請求と判断した。男性も納得して購入をやめ、被害を免れた。
  
 応対した店員は「一度に購入するには、なかなかない金額で、変だと思った。(男性は)会話をしたことがある人で、スムーズに声がけができた。未然に防ぐことができてよかった」と話す。廣澤店長は「釜石署から詐欺防止のチェックシートが配布され、スタッフ全員で注意している。防犯意識が伝わっていたと実感した。声がけの大切さを改めて認識。普段からお客様とのコミュニケーションを大事にしていきたい」と気持ちを新たにした。今回の声がけ対応や通報の流れを店内で共有する考えだ。
  
 釜石署管内では今年、特殊詐欺被害は確認されていない。県内の特殊詐欺認知件数は9月末現在で29件(前年同期比6件増)、被害額は8376万円(同比4823万円増)。架空料金請求、還付金詐欺が増えているという。詐欺の手口は巧妙化し、被害が潜在化している恐れがあり、同署は「心配な時は警察に相談を」と呼び掛けている。

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