自転車安全利用モデル校・釜石商工高に指定書交付 釜石署「地域の見本に」
「自転車安全利用モデル校」の指定書を手にする釜石商工高の浦島君(中)と伊東校長(右)、釜石署の田中課長
釜石商工高(伊東道夫校長、生徒201人)は2022年度、釜石警察署から釜石地区「自転車安全利用モデル校」の指定を受けた。釜石市大平町の同校で15日、指定書の交付式があり、釜石署交通課の田中慎也課長が交通安全委員長の浦島真央君(3年)に指定書を伝達。生徒たちは自転車を利用する際の交通規範意識を高めた。
同校では、生徒45人が通学に自転車を利用する。浦島君も2年生までは自転車通学をしていて、学校への通学路は坂道や狭い道が多いうえ、国道45号は車の交通量も多く注意が必要だと実感。経験を伝えながら、自転車の点検や車の送迎場での歩行者誘導、安全確認の徹底など呼び掛けに力を入れる考えで、「地域の一員として全校生徒で交通安全に努めたい」と意気込む。
田中課長から指定書を受け取り交通安全意識を高める浦島君(左)
釜石署管内で自転車利用者の人身事故は年間5~6件ほどで、昨年は4件だった。今年は2件発生しており、年代は50代と80代。事故の形態と原因は出会い頭の衝突、不十分な安全確認が目立つといい、田中課長は「若いうちからの意識向上が重要になる。マナーの良い行動をすることで見本となり、地域の交通安全を引っ張ってほしい」と期待する。
指定書は釜石市交通安全対策協議会(会長・野田武則市長)、釜石地区交通安全協会(菊池重人会長)、釜石署(前川剛署長)の3者連名による。基本的な交通ルールを正しく理解し、地域の模範となる行動や学校での自主的な交通安全活動の促進を目的にする。同校のほか、釜石中も同モデル校の指定を受けている。
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