安全な地域づくりをともに 釜石市交通指導隊と防犯隊、初点検 初めて合同実施


2022/01/11
釜石新聞NewS #防災・安全

初めて合同で実施された交通指導隊と防犯隊の初点検

初めて合同で実施された交通指導隊と防犯隊の初点検

 

 釜石市交通指導隊(佐藤鉄太郎隊長、隊員28人)と市防犯協会防犯隊(三浦栄太郎隊長、同38人)の2022年初点検は7日、大町の市民ホールTETTOで行われた。指導隊は「交通事故の被害」、防犯隊は「犯罪の被害」から住民を守ると任務は少し異なるが、ともに安心安全な地域づくりのため活動していることから、初めて合同で実施。合わせて約20人の隊員が参加し、任務遂行へ気を引き締めた。

 

 野田武則市長、釜石警察署の前川剛署長らが整列した隊員の手帳と警笛を点検した。野田市長が「市民の約4割を占める高齢者の事故防止が最大の課題となる。特殊詐欺、子どもへの声掛け事案が発生しており、抑止も重要な課題の一つ。交通安全、地域安全の意識高揚に努めていく。隊員の活動は多岐にわたり、欠かすことができない。気持ちを引き締め、任務を再確認して活動に尽力してほしい」と訓示した。

 

手帳の点検を受ける交通指導隊員

手帳の点検を受ける交通指導隊員

 

防犯隊員も野田市長らの点検を受けた

防犯隊員も野田市長らの点検を受けた

 

 前川署長は管内の治安情勢を報告した。窃盗などの刑法犯認知件数は昨年11月末現在で65件、前年同期比で18件減。交通事故の発生状況について、昨年1年間は事故死者がなく、人身事故は35件あったが、前年と比べると4件減った。「皆さんの活動のたまもの。引き続き、署を挙げて治安維持に全力で取り組み、各種対策を推進していく。秩序ある交通社会の実現と安全安心なまちづくりのため力添えを」と激励した。

 

 終了後、指導隊は大町周辺で車両に対する街頭指導を行い、防犯隊はショッピングセンターの買い物客らに、地域安全に関するチラシなどを配布する啓発活動を展開した。

 

ショッピングセンターで買い物客らに啓発グッズを手渡す防犯隊員

ショッピングセンターで買い物客らに啓発グッズを手渡す防犯隊員

 

 交通指導隊員の任務は街頭や交通安全教室での指導、各種行事での交通の確保など。佐藤隊長(80)によると、昨年は新型コロナウイルス禍でイベントの中止が多く、活動を控えざるを得なかった。学校での交通安全教室は再開されていて、子どもたちの交通マナーが向上していると実感。「安心安全なまちをつくるため、気持ちが通じ合うような活動を続けたい」と意欲を見せた。

 

 防犯隊は民間のボランティア団体で、市民の自発性、高い志によって活動が維持されている。防犯パトロール、青少年の非行防止、特殊詐欺防止啓発活動、高齢者の安全対策などが任務。市防犯協会の岩渕善吉会長(80)は「市民が安心安全に暮らせるよう、地域に密着して活動。青色回転灯による見せる防犯パトロールでアピールしていく」と力を込めた。

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