コロナ禍にできることで思い出づくり 鵜住居保育園で「夏祭り」
子どもたちが楽しむ様子を見守る大人たちにも笑顔が広がる
釜石市鵜住居町の鵜住居保育園(海藤祐子園長、園児70人)で16日、「夏祭り」が開かれた。例年は保護者らと一緒に楽しむ夕涼み会を実施してきたが、「子どもだけでも雰囲気を味わってほしい」とコロナ禍でできる形を考えて企画。園児たちはゲームなどの模擬店コーナーを回って夏祭り気分を満喫した。
感染予防に配慮し、祭り会場は園庭に設定。甚平や浴衣姿の年長児13人が運営する、駄菓子屋や玉入れゲームなど3つの模擬店が並んだ。「おもちゃすくい」では金魚のほか、人気アニメ映画のキャラクターをかたどった人形もあって大人気。園児は真剣な表情で狙いを定め、カップへすくい入れると「とれたー」と歓声を上げていた。
いろんな模様が入った球体などをすくい取る遊びを楽しむ子どもたち
小林歩叶(ほのか)ちゃん(4)は、アニメキャラクターが描かれたボードにボールを投げ入れるゲームが気に入った様子で、「楽しかった」とにっこり。年少・年中児が遊び終わると、おもてなしを担った年長児にも遊びを体験する時間がプレゼントされ、植田尋友(じんゆう)君(5)は「(小さい子たちに)楽しんでもらおうと、がんばった。でもね、見てるより、やるのが楽しい。夏の思い出、できた」とうなずいた。
浴衣姿の年長児は夏祭りにやって来た小さなお友達をもてなした
同園では、年行事をできる限り中止せずに実施するよう、感染防止に気を配って園運営を継続している。海藤園長は「何より大事にしたいのは、子どもたちの笑顔。何もやらないのではなく、この時期に子どもたちのためにできることを今後もしっかり考えていきたい」と見守った。
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