木管5重奏団「トキドキクインテット」2年ぶりのコンサートで観客魅了


2021/06/21
釜石新聞NewS #文化・教育

ゲストを迎え、2年ぶりにコンサートを開いた「トキドキクインテット」

ゲストを迎え、2年ぶりにコンサートを開いた「トキドキクインテット」

 

 釜石市民吹奏楽団の団員有志で活動する木管5重奏団「トキドキクインテット」は6日、釜石市大町の市民ホールTETTOで4回目のコンサートを開いた。初の試みとしてソロや2~4重奏も披露。各楽器の個性が光る演奏を約50人が楽しんだ。コンサートの模様はユーチューブで生配信された。

 

 2014年に結成した同グループは、17年から独自のコンサートを開始。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催を見送ったが、今年は各種感染症対策を講じ、観客を迎えた。

 

 3部構成のプログラムは3人のゲストと共に届けた。1部は5楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、イングリッシュホルン)を組み合わせた2~4重奏で、オペラやクラシック曲を演奏。木管5重奏には通常ホルンが入るが、今回はホルンパートをオーボエの仲間「イングリッシュホルン」が担当。一味違った音色で魅了した。

 

 2部のソロはピアノゲストの佐々木洋子さんと共演し、メンバー3人が好みの1曲を演奏。ファゴットの渡辺律さんは、自作のわらべうたメドレーの1部分「あんたがたどこさ」で観客の手拍子とコラボ。徐々にテンポアップし、観客を楽しませた。3部の5重奏はオーボエパートをフルートに替えて、ディズニー作品など映画音楽を中心に6曲を聞かせた。

 

自作のわらべうたメドレーで楽しませたファゴット奏者の渡辺律さん(右)

自作のわらべうたメドレーで楽しませたファゴット奏者の渡辺律さん(右)

 

手拍子で演奏を楽しむ観客。会場のホールBはロビー側を開け放ち、気軽に立ち寄れる空間に

手拍子で演奏を楽しむ観客。会場のホールBはロビー側を開け放ち、気軽に立ち寄れる空間に

 

 北上市の佐藤直子さん(64)は「木管の温かい音色が好き。ソロはメンバーのカラーが出たり、選曲も良くて楽しいプログラムだった。沿岸はフルートコンサートなど木管の演奏会が盛ん。今日も素敵な演奏に感動しました」と大喜び。この日が結婚記念日、夫の誕生日という佐藤さんは夫婦で鑑賞。サプライズで「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」の演奏も贈られ、感激しながら会場を後にした。

 

 クラリネットの佐々木義成さん(46)はメンバーになって初めてのコンサート。「得意な部分と苦手な部分がはっきりと分かれた」と自己分析しながら、「課題も見つかったので、次のコンサートまでに力をつけていきたい。次回は余裕を持って演奏できるように」と願った。フルートの佐々木勤子さん(64)は「月2回の練習も5人全員がそろうことはなかなかできなくて。それでも何とか本番にこぎ着けた」と安堵(あんど)の表情。コロナ禍でじかに演奏を聞いてもらう機会が減る中、「お客様の拍手や〝ブラボー〟は何よりの励み。次また頑張ろうという気持ちになる」と感謝した。

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